自然科学研究機構 国立天文台

オンラインで開催!野辺山特別公開2021

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野辺山特別公開2021オンラインチャンネル1のオープニングでの野辺山レポート。快晴の空の下の野辺山45メートル電波望遠鏡とのべやま先生
野辺山特別公開2021オンラインチャンネル1のオープニングでの野辺山レポート。快晴の空の下の野辺山45メートル電波望遠鏡とのべやま先生。(クレジット:国立天文台)

野辺山特別公開2021

国立天文台 野辺山宇宙電波観測所の特別公開2021を、8月28日(土曜日)にオンラインで開催しました。8月上旬までは、事前予約制での現地開催も併せて準備を進めていました。しかし、新型コロナウイルスの感染状況が日ごとに厳しくなる状況の中、感染拡大防止のために現地開催を中止する判断をしたのです。残念でしたが、昨年に引き続き、今年もオンラインのみでの開催としました。

歴史ある野辺山特別公開

野辺山特別公開の歴史は、1983年に遡ります。野辺山宇宙電波観測所の開所の年である1982年に開始した一般公開(屋外の自由見学)、その翌年の1983年に開始した特別公開とも、国立天文台(当時は東京大学東京天文台)としては最初のものでした。この歴史ある特別公開をなんとしても継続したいという思いもあり、オンラインだけでも開催することにしたのです。

地元・南牧村によるクラウドファンディング型ふるさと納税

4月に実施した南牧村クラウドファンディング贈呈式。常田台長より大村南牧村長へ特別感謝状を手渡すところです。(クレジット:国立天文台)

コロナ禍の中でありながら、現地開催を計画したのには大きな理由があります。それは、2020年10月中旬から2021年1月中旬までの3カ月間、南牧村によるクラウドファンディング型ふるさと納税「財政難に苦しむ野辺山宇宙電波観測所を応援したい!」に、たいへん多くの賛同と寄付が集まったからです。目標金額をほぼ1カ月で達成し、最終的にはその2倍以上の寄付がありました。さらに、南牧村への直接の寄付もあり、予想を超える金額が集まったのです。本当に多くの方々が観測所を応援したいと思っておられることを実感し、大きな励みとなりました。どうもありがとうございました。これらの寄付金は今年4月に国立天文台「天文学振興募金」を通じて、南牧村から野辺山観測所へ贈呈をしていただきました。

実はこの寄付金には、「特別公開開催のため」と使い道が明記されていたのです。クラウドファンディングで寄せられたメッセージにも、かつて野辺山観測所を訪れた経験がしたためられているものがたくさんありました。地元・南牧村と支援者への恩返しをしたい、皆さんからの熱い想いをどうにか形としたいと思い、特別公開の現地開催ができないかと、ぎりぎりまで考えていたのです。

まだまだ楽しめる!野辺山特別公開2021オンライン

野辺山特別公開2021のオンライン開催日は過ぎましたが、現在もそのコンテンツは「野辺山特別公開2021オンライン」のページでご覧いただくことができます。

当日ライブ配信したコンテンツ(特別講演会、45メートル電波望遠鏡からのレポート、アルマ講演会、45メートル電波望遠鏡デモ、質問コーナー、4D2Uシアターなど)のアーカイブは、順番に見る、それぞれのコンテンツをじっくりと楽しむなど、いろいろ自由な楽しみ方ができると思います。

録画コンテンツも充実しています。360度カメラで撮影した45メートル電波望遠鏡ツアー「360°カメラで45ツアー」は必見。その大きさと高さが実感できます。新企画「天文台野辺山 秘境ツアー」では、職員ですらあまり足を踏み入れない場所を紹介しています。恒例の折り紙ワークショップの今年のお題は「渦巻銀河」。そして、今年もクイズ「のべやま先生からの挑戦状!」を用意しました。クイズに答えていただいた方には、抽選でオリジナルグッズをプレゼントいたします。回答の締め切りは9月26日です。皆さんのご参加をお待ちしています。

ライブ配信を楽しんでいただいた皆様も、これから録画をご覧になる皆様も、この特別公開2021を通じて、野辺山宇宙電波観測所に思いをはせていただけるとありがたいです。そして、新型コロナウイルス感染症が収束した後には、ぜひ野辺山まで足を運んでいただき、45メートル電波望遠鏡を実際の目で見て、その迫力を感じてくださればうれしいです。

ライブ配信終了時の45メートル電波望遠鏡制御室の様子
ライブ配信終了時の45メートル電波望遠鏡制御室の様子。(クレジット:国立天文台)

関連リンク

文:衣笠健三(国立天文台 野辺山宇宙電波観測所)