国立天文台 メールニュース

No.44 (2011年7月8日発行) 国立天文台ALMA推進室チリ事務所の開所式、ほか

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    国立天文台 メールニュース No.44  (2011年7月8日発行)
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もくじ
■国立天文台ALMA推進室チリ事務所の開所式
■「つながろう七夕、よみがえれ天の川」―伝統的七夕の夜にライトダウンを
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■国立天文台ALMA推進室チリ事務所の開所式

 国立天文台は、今秋のアルマ望遠鏡 (アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計) 
の初期科学観測開始に向け現地における研究活動を本格化させるために、国立
天文台独自の事務所をチリ共和国サンティアゴ市に開設しました。この「国立
天文台ALMA推進室チリ事務所」の開所式が、2011年6月30日 (チリ現地時間) に
行われました。
 現在、チリ事務所には、日本から15名の研究者・技術者・事務職員が赴任し
ており、現地の派遣職員5名を加えた20名体制で、日本の国立天文台三鷹にある
「アルマ東アジア地域センター」と連携を図りながら、アルマ望遠鏡の本格運
用に向けた準備を進めています。

 ▽自然科学研究機構 国立天文台ALMA推進室チリ新事務所開所式 
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/0707post_358.html

 ▽アルマ望遠鏡
  http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/


■「つながろう七夕、よみがえれ天の川」―伝統的七夕の夜にライトダウンを

 「みんなで伝統的七夕の夜に明かりを消して、暗くなった夜空に輝く天の川
を見上げよう」―このような呼びかけが始まっています。
 「伝統的七夕ライトダウン2011推進委員会」は、今年は8月6日となる「伝統
的七夕」(注) の夜にライトダウンを行い夜空を見上げるキャンペーンを呼び
かけています。スローガンは「つながろう七夕、よみがえれ天の川」、キャン
ペーン期間は7月7日から8月7日です。
 現代社会において夜間照明は欠かせないものです。しかし一方で、「今まで
夜の街は必要以上に明る過ぎた」という声や、「停電の時、いつもと違う星空
があることに気が付いた」という声も聞かれます。節電への意識が高まってい
る今、夜を本来の暗い状態に近付けてこれからの生活のあり方を考える機会に
するとともに、不要な照明を消すことで夜空に見える天の川を取り戻そうとい
う呼びかけを、このキャンペーンを通じて行います。
 今年の伝統的七夕は8月6日です。宵の空には七夕の織姫星 (おりひめぼし) 
と彦星 (ひこぼし)、そして上弦の月が輝きます。月が西の空に傾く頃、ライト
ダウンで暗くなった夜空に天の川がよみがえる光景を全国に広げましょう。

 注:二十四節気の処暑 (しょしょ) を含む日かそれよりも前で、処暑に最も
   近い朔 (さく) の瞬間を含む日から数えて7日目としている。旧暦など
   太陰太陽暦の7月7日に近い日。

 ▽伝統的七夕ライトダウン2011キャンペーン
  http://7min.darksky.jp/

 ▽七夕について教えて?
  国立天文台 「よくある質問」の答え
  http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0309.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2011年7月8日

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