国立天文台 メールニュース
No.38 (2011年5月25日発行) アルマ望遠鏡:日本の7メートルアンテナ1号機、引き渡し、ほか
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.38 (2011年5月25日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- もくじ ■アルマ望遠鏡:日本の7メートルアンテナ1号機、引き渡し ■常時公開コースのガイドツアーを開始[三鷹] ■金環日食まであと1年 ----------------------------------------------------------- ■アルマ望遠鏡:日本の7メートルアンテナ1号機、引き渡し 去る5月2日、アルマ望遠鏡の口径7メートルアンテナ1号機が、性能確認審査 を終えアルマ観測所へ引き渡されました。 アルマ望遠鏡は66台のパラボラアンテナで構成され、日本はそのうちの16台 (口径12メートル4台、7メートル12台) の製造を担当しています。既に12メー トルアンテナ4台はアルマ観測所への引き渡しが完了しており、今回引き渡し が行われたのは7メートルアンテナの最初の1台です。 日本が担当する16台のアンテナからなるシステムは、アタカマ・コンパクト アレイ (Atacama Compact Array:ACA) と呼ばれ、「いざよい (十六夜)」と いう愛称が付けられています。このシステムは、天体からの電波をより精度よ く測定するために重要な役割を担います。 ▽日本の7mアンテナ1号機、アルマ観測所へ引き渡し http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2011/05187m1.html ▽日本のアンテナ愛称が「いざよい (十六夜)」に決定 http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/pressrelease/201003195806.html ■常時公開コースのガイドツアーを開始[三鷹] 国立天文台三鷹は、2000年7月にキャンパスの一部の常時公開を開始して以 降、多くの方々が見学に訪れています。公開開始以来、散策を楽しみながら自 由に見学をしていただく形をとっていますが、観測機器などについて詳しい説 明を希望する声が多く寄せられていることから、ガイドが同行し説明をする 「ガイドツアー」を6月より実施することにしました。 このガイドツアーはあらかじめ決められたコースに沿って、ガイドの説明を 聞きながら見学いただくものです。参加には事前のお申し込みが必要です (定 員20名)。毎月第1、2、3、4火曜日の午後に実施します。 内容やお申し込み方法等の詳細は、ウェブサイトをご覧ください。 ▽常時公開コース ガイドツアー http://www.nao.ac.jp/about/mtk/guide/index.html ■金環日食まであと1年 2012年5月21日には金環日食があります。全国で部分日食を見ることができ るほか、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地 方などの広い範囲で金環日食を見ることができます。国内での金環日食は、 1987年9月23日に沖縄で見られて以来25年ぶりとなります。 国立天文台では、この金環日食を多くの方々に楽しんでもらおうと、情報提 供のためのウェブサイトをリニューアルオープンしました。来年の金環日食を 楽しむ際の参考にしてください。 ▽2012年5月21日 金環日食 http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/ _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2011年5月25日 _____________________________________________________________________