ほしぞら情報2027年1月
2027年 地球から最も近い満月(2027年1月)
地球と月の距離は周期的に変化する
地球の周りを公転する月の軌道は楕円形(だえんけい)をしているため、地球と月との距離は常に一定ではありません。さらに、月の軌道は太陽や地球などの重力の影響を受けて変化するなど、複雑な仕組みが働いているため、1公転ごとに月が最近、最遠となる距離も一定ではありません。上の図は、2027年の月の地心距離(注1)の変化のグラフに新月、満月の日を重ねたものです。図を見ると、満月、新月のときの距離も毎回異なっていることが分かります。
2027年の中で地球に最も近い満月は、1月22日です。月は1月22日の6時48分に近地点(注2)を通過し、同日の21時17分に満月(望)となります。22日の満月のときの地心距離は約35万8000キロメートル、月の視直径(注3)は約33分24秒角です。
見た目では分からない実は大きな違い
2027年の中で地球から最も遠い位置で起こる満月は7月19日で、この時の地球からの地心距離は約40万6000キロメートル、月の視直径(注3)は約29分25秒角です。今回の満月は、7月19日の満月に比べて視直径が約14パーセント大きく(面積は約29パーセント大きい)、数字で見ると、ずいぶんと大きな違いに思えます。しかし、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、夜空の月を眺めただけで大きさや明るさの違いに気づくのは難しいでしょう。
- (注1)地心距離:地球の中心と天体の中心(この場合は月の中心)の間の距離。実際には私たちは地表から月を見ているため、地心距離が同じであれば、頭の真上近くに見える月は地平線近くに見える月よりも、地球の半径分(約6400キロメートル)私たちに近いことになります。
- (注2)近地点・遠地点:1公転の間で月が地球に最も近づく点を「近地点」地球から最も遠ざかる点を「遠地点」といいます。
- (注3)視直径:天体の見かけの大きさで、角度で表します。このページで示している視直径は地心距離に基づいて計算しています。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「暦象年表 」には各種の計算ツールが用意されており、「天象 」では、月の朔弦望や最近・最遠の日時を調べることができます。「月の地心座標 」では、月の天球上での位置座標や地心距離、視直径などを調べることができます。