東京の星空・カレンダー・惑星（2025年12月）

概要

12月は22日に冬至となり、一年で一番夜が長い月になります。宵の時間には、西の空に土星、東の空に木星が見えています。7日には、宵の東の空で月と木星が接近します。８日には水星が西方最大離角を迎えるため、12月の前半は日の出前の東の空で水星観察のチャンスです。

ふたご座流星群は13日と14日の夜が見頃です。ふたご座流星群の極大は、日本では14日の昼間になってしまいますが、夜は月明かりの影響がなく好条件なので、流れ星を楽しむことができるでしょう。

東京の星空

カレンダー（12月）

5日	満月
7日	大雪（太陽黄経255度）
8日	水星が西方最大離角
11日	海王星が留
12日	下弦
14日	17時頃、ふたご座流星群が極大（見頃は13日深夜から14日未明と14日深夜から15日未明。1時間に40～50個程度。月の条件は比較的良い）
20日	新月
22日	冬至（太陽黄経270度）
28日	上弦

流星群の極大日、時刻は、IMO（International Meteor Organization／国際流星機構）の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星

上旬から中旬にかけて日の出前の南東の低空に見えます。8日に西方最大離角となり、東京では1日から16日にかけて日の出30分前の高度が10度を超え、見つけやすくなります。1日から16日の明るさは0.1等からマイナス0.5等。月末まで水星の明るさはマイナス0.5等以上を保っているため、高度が低くなっても見つけることができるかもしれません。

金星

日の出直前の南東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。

火星

太陽とほぼ同じ方向に位置しているため、観察は難しいでしょう。

木星

ふたご座を西に移動しています（逆行）。日の入りから3時間ほど経った頃に東の空に姿を現します。明るさはマイナス2.5等からマイナス2.7等。

土星

みずがめ座を東に移動しています（順行）。宵の南から南西の空に見え、明るさは0.9等から1.0等。

（参照）暦計算室ウェブサイト：「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子（惑星や星座の見え方）を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。