ほしぞら情報2025年12月

水星が西方最大離角(2025年12月)

2025年11月29日〜12月20日 日の出30分前の東京の東の空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

日の出前の東の空で水星が観察のチャンス!

水星は太陽系の最も内側を公転している惑星です。このため水星は見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、見つけやすい時期は太陽からの見かけの位置が離れる「最大離角」の前後に限られます。

12月8日に、水星は西方最大離角を迎えます。東京では11月30日から12月16日までの間、日の出30分前の水星の高度が10度を超え、見つけやすくなります。また、16日を過ぎて日の出30分前の水星の高度が10度を下回るようになっても、このころの水星は明るさがマイナス0.5等ほどあるので、しばらくは見つけやすいかもしれません。

山や高い建物などで視界が遮られていると、空の低い位置までを見渡すことができません。低空にある水星を見つけるためには、東の空が開けている場所を選びましょう。低空に雲のない、よく晴れた日が観察には最適です。しかし、夜明け前のほの明るい空の中に水星を探し出すのは難しいかもしれません。そのようなときは双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡を使うときは太陽を見ないよう、日の出前には観察を終えるようにしてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト 国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、各地の月の出入り時刻、惑星の出入り時刻などを調べることができます。また暦象年表の「太陽系天体の出入りと南中 」でも、各地の惑星の出入り時刻などを調べることができます。「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。

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