ほしぞら情報2025年4月
東京の星空・カレンダー・惑星(2025年4月)
概要
「春霞(はるがすみ)」と呼ばれるように、春の空は晴れていてもどことなくかすんで見え、星の観望に適した季節ではありませんが、そんな季節だからこそ、「おぼろ月」と童謡にも歌われる「月」に注目してみてはいかがでしょう。月の動きや満ち欠けの様子、明るい惑星とのランデブーを楽しみましょう。
東京の星空

カレンダー(4月)
4日 | 清明(太陽黄経15度) |
5日 | 上弦 |
6日 | 水星が留 |
10日 | 金星が留 |
13日 | 満月(2025年で地球から最も遠い満月) |
17日 | 土用の入り(太陽黄経27度) |
20日 | 穀雨(太陽黄経30度) |
21日 | 下弦 |
22日 | 水星が西方最大離角 / 22時頃、4月こと座流星群が極大(見頃は22日深夜から23日未明。極大時刻は放射点が低い。1時間に10~15個程度。月の条件は比較的良い) |
27日 | 金星が最大光度(マイナス4.8等) |
28日 | 新月 |
29日 | 昭和の日 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置しています。22日に西方最大離角となりますが、日の出30分前の高度は5度程度で、観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の出前の東の低空に位置しています。高度は低いもののマイナス4等台の明るさがあるため、見つけることができるでしょう。月初の明るさはマイナス4.2等あり、最大光度の27日にはマイナス4.8等に達し、月末にはマイナス4.7等となります。
- 火星
- 上旬はふたご座を東に移動し(順行)、中旬にはかに座に移ります。宵の南西から西の空に見え、明るさは0.4等から0.9等。
- 木星
- おうし座を東に移動しています(順行)。宵の西の空に見え、明るさはマイナス2.1等からマイナス2.0等。
- 土星
- 日の出前の東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。