ほしぞら情報2024年2月

東京の星空・カレンダー・惑星(2024年2月)

概要

日の入り後に空が十分暗くなった頃、真っ先に目につくのは、群を抜いて明るい木星です。南の空には冬の星座が見えています。夜が更けると、冬の星座と入れ替わるように、春の星たちが東の空から次々と昇ってきます。

明け方には金星が見えており、朝焼けの中で細い月と近づく7日頃は見栄えがよいでしょう。日々、低空へと高度が下がっていき、「明けの明星」も存在感が薄れていきます。

2月の満月は、2024年で地球から最も遠くで起こる満月となります。また、2024年はうるう年のため、2月の日数が平年よりも多くなっています。古くから、私たちが暦の頼りとしてつぶさに観察してきた天体の動きを意識してみたいひと月です。

東京の星空

東京の星空(2024年2月中旬20時頃)
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(2月)

3日節分 / 下弦
4日立春(太陽黄経315度)
5日アンタレス食(本州の一部、九州の一部、沖縄などで昼間に起こる)
10日新月
11日建国記念の日
12日休日
17日上弦
19日雨水(太陽黄経330度)
23日天皇誕生日
24日満月(2024年で地球から最も遠い満月)
28日水星が外合
29日土星が合

惑星

水星
月初は日の出前の南東の低空に位置していますが、徐々に高度を下げ観察が難しくなります。中旬以降は見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。28日に外合となります。
金星
日の出前の南東から東の低空に見えます。明るさはマイナス3.9等。
火星
いて座を東に移動し、中旬のうちにやぎ座に移ります(順行)。日の出前の南東の低空に位置していますが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
木星
おひつじ座を東に移動しています(順行)。宵の南西から西の空に見え、明るさはマイナス2.3等からマイナス2.2等。
土星
みずがめ座を東に移動しています(順行)。月初は日の入り後の南西から西の低空に見えていますが、29日に合となるため、中旬以降は見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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