東京の星空・カレンダー・惑星(2020年8月)
概要
暗くなって間もない空を、南北に淡い雲のような天の川が横切っています。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが作る「夏の大三角」が頭の真上付近に見え、夏本番を感じさせます。ペルセウス座流星群は、12日前後に最も多くの流星を見せてくれるでしょう。下弦前後の月がずっと夜空にあり、暗い流星までは見ることができませんが、月がそれほど明るくないため、まずまずの数の流星を見ることができそうです。
東京の星空

カレンダー(8月)
4日 | 満月 |
7日 | 立秋(太陽黄経135度) |
10日 | 山の日 |
12日 | 下弦/22時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に30個程度。月の条件は良くないが、月明かりはやや弱い) |
13日 | 金星が西方最大離角 |
16日 | 天王星が留 |
18日 | 水星が外合 |
19日 | 新月 |
23日 | 処暑(太陽黄経150度) |
25日 | 伝統的七夕 |
26日 | 上弦 |
31日 | 二百十日 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置していますが18日に外合となり、以後は日の入り後の西の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。
- 金星
- 日の出前の東の空で明るく輝いています。13日に西方最大離角となります。明るさは、マイナス4.4等からマイナス4.2等。
- 火星
- うお座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東から南の空に見え、明るさは、マイナス1.1等からマイナス1.8等。
- 木星
- いて座を西に移動しています(逆行)。宵の南東から南の空に見え、明るさは、マイナス2.7等からマイナス2.6等。
- 土星
- いて座を西に移動しています(逆行)。宵の南東から南の空に見え、明るさは、0.1等から0.3等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。