スター・ウィーク、伝統的七夕(2020年8月)

夏のイベントを楽しもう
毎年8月1日から7日は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。スター・ウィークは、多くの人に星空に親しんでもらおうと呼びかけるキャンペーンです。8月上旬は全国的に梅雨が明けて天候も安定し、星空を気軽に眺めるにはとても適した時期です。毎年、スター・ウィークの期間を中心に、全国各地で天体観望会などの関連イベントが開催されます。
そして、同じように星空に触れるきっかけを提供するために、国立天文台が2001年から広くお知らせしているのが「伝統的七夕(たなばた)」です。伝統的七夕とは、太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日にちなんだ、かつての七夕のことです。伝統的七夕の日には、宵の空に七夕の星々が高く昇り、上弦前の月が南西の空に輝きます。現在使われている暦では伝統的七夕の日付は毎年変わり、2020年は8月25日にあたります。
日が暮れて夜空に星々が輝きだす頃には、頭の真上近くに、七夕にちなんだ織姫星(おりひめぼし、こと座の1等星ベガ)と彦星(ひこぼし、わし座の1等星アルタイル)を見つけることができます。さらに夜空の暗い場所では、織姫星と彦星の間に横たわる天の川の姿も見ることができるでしょう。