東京の星空・カレンダー・惑星(2020年4月)
概要
4月8日の満月は、2020年で最も地球に近い満月です。夜明け前の南東の空では、火星、木星、土星の3つの惑星がよく見えています。4月初めには土星のすぐそばに見える火星は、日がたつにつれてどんどん東へ離れ、3惑星の互いの位置の変化を楽しめるでしょう。加えて、15日から16日にかけては下弦となる月もこの3惑星に近づきます。一方、日の入り直後の西の空では、28日に最大光度となる金星が驚異的な輝きを放っています。今月は、月と惑星の輝きや位置の変化を楽しみましょう。
東京の星空

カレンダー(4月)
1日 | 上弦 |
4日 | 清明(太陽黄経15度) |
8日 | 満月(2020年最大の満月) |
15日 | 下弦 |
16日 | 土用の入り(太陽黄経27度) |
19日 | 穀雨(太陽黄経30度) |
22日 | このころ、4月こと座流星群が極大(見頃は22日未明。1時間に5個程度。極大時刻の条件が悪い) |
23日 | 新月 |
26日 | 天王星が合 |
28日 | 金星が最大光度 |
29日 | 昭和の日 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の入り後の西の空で明るく輝いています。明るさは、マイナス4.4等からマイナス4.5等で、28日に最大光度(マイナス4.5等)となります。
- 火星
- やぎ座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東の空に見え、明るさは、0.8等から0.4等。
- 木星
- いて座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東から南の空に見え、明るさは、マイナス2.1等からマイナス2.3等。
- 土星
- やぎ座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東から南の空に見え、明るさは、0.7等から0.6等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。