ほしぞら情報2013年12月
目次
東京の星空

カレンダー(12月)
2(月) | 水星食(東京の場合、午前5時28分潜入、午前6時30分出現) |
3(火) | 新月 |
7(土) | 大雪(太陽黄経255度) / 金星が最大光度(-4.7等) |
10(火) | 上弦 |
14(土) | 午後3時 ふたご座流星群が極大(月明かりがあり条件は悪い) |
17(火) | 満月 |
22(日) | 冬至(太陽黄経270度) / こぐま座流星群が極大(月明かりがあり条件は悪い) |
23(月) | 天皇誕生日 |
25(水) | 下弦 |
惑星
- 水星
- 上旬は、日の出前の東の低空に見えます。中旬以降は徐々に高度を下げて太陽に近づき観察が難しくなります。上旬の明るさはマイナス0.7等。
- 金星
- 日の入り後の南西の空に見え、12月7日に最大光度となります。上旬から中旬は日の入り時の高度が約20度と見やすいものの、下旬にはその高度を下げ、年末には低空に見えるようになります。明るさは、マイナス4.6等~マイナス4.7等、最大光度以降はマイナス4.7等~マイナス4.4等。
- 火星
- おとめ座にあり真夜中に東の空に見え始めます。明るさは1.2等~0.9等。
- 木星
- ふたご座にあり、明るさは、マイナス2.6等~マイナス2.7等。夜8時頃には東の空で見やすい位置になります。
- 土星
- 見かけの位置が太陽に近く、観察には適しません。
参照:暦計算室ウェブサイト
トピックス
アイソン彗星は、日本時間の11月29日早朝、太陽に最も接近(近日点を通過)しました。 その際、アイソン彗星の核が崩壊し、分裂した破片群も近日点でかなりとけてしまったと考えられます。そのため、当初予想されていたような長く明るい尾が肉眼で見えることはないと考えられます。(2013年12月2日)
注目のアイソン彗星
11月29日に太陽に最も近づいた(近日点通過)アイソン彗星は、12月に入ってからしばらくの間も、日の出前の東の空で見ることができるでしょう。
12月初旬はまだ明るさを保っていると考えられますが、見かけ上太陽に近く、東の空が開けた場所で観察する必要があります。中旬以降は、しだいに東の空での高度を上げて観察しやすくなりますが、徐々に暗くなっていくでしょう。
彗星の位置、明るさ、尾の見え方などは日々変わっていきます。彗星の変化に注目して観察するとよいでしょう。
各地でのアイソン彗星の夜空での位置は、国立天文台 暦計算室の「今日のほしぞら」で調べることができます。また、日の出の時刻・方角や、月齢は「今日のこよみ」で確認することができます。

ラブジョイ彗星
(2013年11月21日 追記)
アイソン彗星に加えて、ラブジョイ彗星(C/2013 R1)が比較的明るい姿を見せています。ラブジョイ彗星の観察には双眼鏡が必要ですが、いちばん明るくなると予想されている12月上旬頃には、空が暗い場所では肉眼で見ることができるかもしれません。
ラブジョイ彗星は11月中旬はかに座からおおぐま座に移動し、午前5時頃には頭の真上近くに見えています。11月下旬にはおおぐま座からうしかい座へと移動し、明け方の東の空高く見えます。12月に入るとうしかい座からヘルクレス座を移動しながら徐々に高度を下げ、12月中旬以降は明け方の東の低空に見えるようになります。12月19日前後には、アイソン彗星とラブジョイ彗星がみかけ上近づきます。

各地でのラブジョイ彗星の夜空での位置は、国立天文台 暦計算室の「今日のほしぞら」で調べることができます。また、日の出の時刻・方角や、月齢は「今日のこよみ」で確認することができます。
宵の明星・金星が最大光度
日の入り後の南西の空で、宵の明星・金星が目をひく存在となっています。
12月5日、6日の日の入り後には、細い月が金星の近くで輝き、美しい光景となります。金星は12月7日に最大光度となり、12月上旬はマイナス4.7等で輝きます。

その後、金星はしだいに見かけ上太陽に近づきその高度を下げ、年末近くには西の低空で輝くようになります。

ふたご座流星群が極大
12月14日前後、ふたご座流星群の活動が活発になります。
ふたご座流星群は、毎年安定した出現を見せる流星群ですが、今年は夜半すぎまで月明かりの影響があり、観察条件は良くありません。しかし、毎年出現する流星群としては最大規模の流星群ですので、寒さ対策をしっかりして観察してみてはいかがでしょうか。
