アテルイIIIとは
アテルイIII(アテルイ スリー)は、2024年12月より本格的に運用を開始した天文学専用のスーパーコンピュータです。1.99ペタフロップスの総理論演算性能を有し、メモリバンド幅が大きい「システムM」と、メモリ量の大きい「システムP」という、特徴の異なる2種類のシステムから構成されています。それぞれの特徴を生かして、天文学のさまざまな問題をシミュレーションによって解き明かしています。
天文学はこれまで、実際の宇宙を観測して記述する「観測天文学」と、物理モデルに基づいて宇宙のありようを記述する「理論天文学」を両輪として発展してきました。近年になってそこに登場したのが、計算機を利用した「シミュレーション天文学」です。大型計算機の優れた計算力を用いて、これまで解けなかった方程式を数値的に解くことが可能となりました。アテルイIIIはその計算能力で、より現実的な宇宙の姿をシミュレーションによって描き出すことを目指しています。
スペック
| 所在地 | 水沢キャンパス(岩手県奥州市水沢星ガ丘町) | ||
|---|---|---|---|
| 主な製造メーカー | 日本ヒューレット・パッカード合同会社 | ||
| システム概要 | |||
| 機種 | HPE Cray XD2000 | ||
| アテルイIII(システム全体) | アテルイIII(システムM) | アテルイIII(システムP) | |
| 理論演算機能 | 1.99 Pflops | 1.4 Pflops (6.8 Tflops) | 0.57 Pflops (7.168 Tflops) |
| CPU | Intel® Xeon® CPU Max 9480 | Intel® Xeon® Platinum 8480+ | |
| コア数 | 32,256 | 23,296 (112) | 8,960 (112) |
| ノード数 | 288 | 208 | 80 |
| メモリバンド幅 | 665 TB/s (3200 GB/s) | 98.24 TB/s (614 GB/s) | |
| メモリ量 | 26.6 TB (128 GB) | 40.96 TB (512 GB) | |
※括弧の数字は1ノードあたりの諸元
歴史
| 2024年(令和6年)12月 | 運用開始 |
|---|