自然科学研究機構 国立天文台

すばる超広視野多天体分光器プロジェクト

すばる超広視野多天体分光器プロジェクトとは

すばる望遠鏡に搭載する、新しい分光器を開発するプロジェクトです。すばる望遠鏡が誇る超広視野と大集光力を存分に活かし、直径1.3度という大きな視野の中に存在する最大2400個の天体の光を一度に分光することができます。この多天体分光器が稼働すれば、現在の可視光分光観測に比べて視野が50倍、同時分光天体数が20倍と圧倒的な性能向上が見込めます。これを使って多数の遠方銀河の光を一度に分光することによって、非常に効率よく銀河までの距離を測定することが可能になります。

超広視野多天体分光器は、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構を中心とした7か国・地域の12機関が共同で開発します。その中で国立天文台は、装置のすばる望遠鏡への設置と運用を中心となって担います。

超広視野多天体分光器に搭載するためにアメリカのジェット推進研究所/カリフォルニア工科大学で開発された、光ファイバーを所望の位置に配置するためのアクチュエータ。光ファイバー1本1本を天体の位置に正確に合わせることで、多数の天体の光を一度に分光器に取り込むことができます。