自然科学研究機構 国立天文台

すばる広視野補償光学プロジェクト

すばる広視野補償光学プロジェクトとは

すばる望遠鏡が天文学の最先端を走り続けるための大規模な望遠鏡アップグレードプロジェクトです。天空の広い視野にわたって大気揺らぎをリアルタイムで補正する次世代の補償光学技術を導入することで、かつてない広さ、深さ、そしてハッブル宇宙望遠鏡に匹敵するシャープな観測を実現します。狭い視野で望遠鏡の回折限界を実現する従来の補償光学とは異なり、広視野補償光学ではすばる望遠鏡に可変形副鏡を搭載し、複数のレーザーガイド星および波面センサーを用いて、地表に近い大気層の揺らぎだけを測定し補正を行います。これにより、最大直径20分角にわたってシャープな視野を実現し、近赤外線で約0.2秒角の星像を実現します。

広視野補償光学では、4本のレーザーを上空に打ち上げて上層大気を光らせ、人工の星(レーザーガイド星)を作ります。それらの光を使って、大気揺らぎを測定・補正します。