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平松正顕講師が日本ITU協会賞 奨励賞を受賞
国立天文台天文情報センターの平松正顕(ひらまつ・まさあき)講師が、2026年度日本ITU協会賞 奨励賞を受賞しました。
「電波天文保護と宇宙研究業務の周波数確保に向けた国際標準化を主導しWRC関連議論に貢献した」ことが受賞の理由です。平松講師は、周波数資源保護室長として、電波天文観測に適した環境の維持に取り組んできました。天体から届く電波は、通信や放送など現代社会で使用される人工電波と比べて極めて微弱であるため、電波天文観測を継続するには、人工電波を利用するさまざまな業務との調整が欠かせません。平松講師は、国内における周波数資源保護活動に加え、国際電気通信連合(International Telecommunication Union、ITU)の会合や世界無線通信会議(World Radiocommunication Conference、WRC)への参加を通じて、世界の電波天文関係者と協力しながら電波天文観測環境の保護活動を推進しています。
今回の受賞について平松講師は、「歴史ある日本ITU協会賞を受賞できたことをたいへん光栄に思います。便利で快適な社会を支える電波利用と電波天文観測環境を両立させることは簡単ではありませんが、多くの関係者の皆様のご理解とご協力に支えられて活動を進めてきました。今後も通信技術の発展や社会の変化に伴って、周波数利用を取り巻く状況はさらに複雑になっていくと思われます。本奨励賞を『今後も努力を続けてほしい』という励ましと受け止め、引き続き関係者の皆様との対話を重ねながら、電波天文観測環境保護に貢献していきたいと思います」と述べています。
また、国立天文台電波天文周波数委員会委員長を務める本間希樹(ほんま・まれき)国立天文台水沢VLBI観測所長は、次のように述べています。「平松正顕さんの日本ITU協会賞受賞に、心よりお祝い申し上げます。平松さんは、電波天文学を始め急速な進歩を遂げつつある各種電波技術に対する理解が深く、また、時には利害が相反する関連事業者とも適切な協力関係を築きながら交渉を進める力も持ち合わせており、それらを元に電波天文の保護業務にこの間真摯に取り組まれてきました。電波天文学を縁の下の力持ちとして支えるこのような平松さんのご活躍がこの度評価されたことは、ご本人はもちろんのこと、今後の電波天文の保護活動にとってもたいへん明るいニュースであり、同活動に関わる一員として私も非常に嬉しく思います。今回の受賞を契機に、平松さんのさらなる活躍にも期待しております」
一般財団法人日本ITU協会は、ITU等の国際機関の活動への協力や、それらに関する資料収集・普及・啓発および国際協力を通じて、世界の通信・放送の発展に寄与することを目的として活動しています。日本ITU協会賞奨励賞は、電気通信/ICTおよび放送分野における国際標準化や国際協力に関する諸活動において、今後の活躍が期待される個人・団体に贈られる賞で、今年度は計21件の授賞がありました。