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出張授業「ふれあい天文学」2024年度の実施校を募集中

クレジット:国立天文台
クレジット:国立天文台

国立天文台は、国内外の小中学校で天文学や宇宙の授業を行う「ふれあい天文学」を2024年度も実施します。講師は国立天文台の天文学者(注1)で、出張授業だけではなく、オンライン授業も行います。

2010年度にスタートしたふれあい天文学では、例年40名を超える職員が講師となり、太陽や月のお話、星の誕生のしくみ、ブラックホールの不思議、太陽系を旅する宇宙旅行といった星や宇宙の話題を学校に届けています。その訪問先は、全国の小中学校だけでなく、聾(ろう)学校、特別支援学校、夜間中学、そして世界各地の日本人学校や補習授業校など、多岐にわたっています。

現在、2024年度の実施校を募集中です。申し込み方法など、詳しくはふれあい天文学のウェブサイトをご覧ください。たくさんのご応募をお待ちしています。

  • (注1)天文学あるいは関連する分野の研究・開発をしている国立天文台職員および元職員

実施概要

対象
国内外の小学校(4年生以上)、中学校
授業時間
45~100分(1〜2コマ)程度
内容
天文学に関わる授業と質疑(学習指導要領の範囲とは異なります)
実施期間
2024年10月〜2025年2月の間
実施方法
講師を派遣する出張授業、もしくはビデオ通話システム(Zoomを推奨)を利用したオンライン授業
応募締切
2024年度の実施校募集は締め切りました。
ただし、令和6年能登半島地震被災地域(主に、石川県、新潟県、富山県、福井県)の小中学校は通年で申し込みを受け付けています。
その他
授業内容、実施時期、実施方法などは、学校と講師とで相談の上決定します。
要望に応じてキャリアパス(天文学の仕事)の話もします。
この事業は「天文学振興募金」の支援を受けており、原則実施校の金銭的負担はありません。

申し込みについて

ふれあい天文学

実施校からのメッセージ

2023年2月9日に実施した埼玉県上尾市立上平北小学校からのメッセージをご紹介します。

埼玉県上尾市立上平北小学校での授業の様子
写真提供:埼玉県上尾市立上平北小学校

阪本成一先生に、子供たちを笑わせながら最新の天文学の授業をしていただきました。 惑星やブラックホール、銀河の映像などに初めて触れた子供たちも多かったと思います。お話は具体的でとてもわかりやすく、子供たちの目がだんだんと輝いていくのがわかり、私はとてもうれしく思いました。今回の授業をきっかけに宇宙のことが好きになってくれた子がたくさんいるのではないかと思います。

私は、10年ほど前に、先生のお話を聴く機会に恵まれ、「これを聴いたのが小学生だったら、私の人生は違ったかもしれない。もっと理科をがんばって、宇宙の勉強をしたかもしれない」と思ったことがあります。未来に生きる子供たちにとっては、もしかしたら、先生のお話を聞いた今日が、人生が変わるほどの経験になったかもしれません。

阪本先生のおかげで、本校の子供たちにも、宇宙に対するあこがれや、興味関心といった科学を愛する心に灯がともりました。子供たちの感想の中には「いろんな質問にも答えてくださり、あっという間の2時間でした。宇宙飛行士になりたいと思っていたけど、天文学者もすごい人たちがいて、あこがれる存在だなと思いました」「阪本先生を超える天文学者になりたいです」というものがありました。また、授業の後、保護者の方から「子供が本屋さんで宇宙の本を選んでいた」「宇宙の本を借りていた」などのうれしい報告もありました。

「ふれあい天文学」は、感性の豊かな時期に、超一流の天文学者のお話を子供たちが、直接伺えるという一期一会のすばらしい機会となりました。ありがとうございました。

上尾市立上平北小学校 校長 清水典子

2023年度の報告記事

2023年度の実施校一覧、各学校から寄せられた児童・生徒の感想、実際に派遣された講師の実施レポートや感想をこちらからご覧いただけます。

これまでの活動/2023年度

ふれあい天文学

「ふれあい天文学」ご支援のお願い

「ふれあい天文学」は、国立天文台の「天文学振興募金」による事業の一環として実施されており、皆様のご支援によって成り立っています。天文学者が天文学の魅力を後世へ伝える取り組みを今後も継続していくために、皆様のご寄附をお待ちしております。寄附の詳細については「天文学振興募金 」のページをご参照ください。

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