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東京大学TAO望遠鏡の運用協力についての覚書を再締結
自然科学研究機構 国立天文台と東京大学は、東京大学が南米チリに建設している東京大学アタカマ天文台(TAO)の口径6.5メートル望遠鏡(TAO望遠鏡)の運用協力にかかる覚書を5年前に締結していましたが、この度、再締結することになりました。両者代表によるその覚書調印式を、2023年4月10日に国立天文台にて執り行いました。
TAO望遠鏡の建設予定地であるアタカマ高地のチャナントール山は、標高が高く空気が乾燥し、大気中の水蒸気が非常に少ないため、世界トップレベルの赤外線観測を行うことができる環境です。また、南半球にあることから、国立天文台がハワイ島マウナケアに設置しているすばる望遠鏡と連携して、全天を観測することが可能となります。TAO望遠鏡の観測時間は日本国内の研究者にも提供される予定であり、天文学の関係者からもたいへん高い期待が寄せられています。国立天文台は、TAO望遠鏡の運用に協力できることは大学共同利用機関として重要な役割であると考えています。本覚書の再締結を機に大学との関係をさらに深め、大学と大学共同利用機関とが相互に協力することが、今後の新たな科学成果の創出につながることを期待しています。