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家正則名誉教授が日本学士院の新会員に選出

家正則名誉教授

国立天文台の家正則(いえ まさのり)名誉教授が、このたび日本学士院の新会員に選出されました。

日本学士院は文部科学省に設置されている機関です。日本の学術の発展に寄与するために必要な事業を行うことを目的とし、学術上の業績を基に選定された会員により組織されています。

家名誉教授は、望遠鏡の主鏡をコンピュータ制御で理想的な形に保つ「能動光学」を提唱し、口径8メートルのすばる望遠鏡をハワイ島に建設する計画に貢献しました。すばる望遠鏡の完成後は、初期宇宙の観測に力を注ぎ、当時としては最遠となる130億光年離れた銀河を検出しました。また、大気のゆらぎによる星像の乱れを克服する「補償光学」の機能を持つ装置を開発し、すばる望遠鏡の視力を10倍に向上させることに貢献しました。この装置を搭載したすばる望遠鏡は、近距離の恒星を公転する惑星の直接撮像に成功しています。このような家名誉教授の業績は、天文学の発展に大いにつながっています。

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