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相馬充助教が「ホーマー・ダボール賞」を受賞

相馬充助教の写真

国立天文台 科学研究部の相馬充(そうまみつる)助教が、国際掩蔽(えんぺい)観測者協会(International Occultation Timing Association、IOTA)による、2019年「ホーマー・ダボール賞」を受賞しました。

相馬助教は、月による恒星の掩蔽(注)(星食)を解析して、恒星の座標系(恒星基準座標系と力学基準座標系)の系統誤差を求める研究を続けており、その詳細な解析のために月縁地形の決定も行っています。また、小惑星や惑星の衛星による恒星の掩蔽や、衛星相互の掩蔽現象の予報計算も行っています。とくに、小惑星による恒星の掩蔽が地球上のどの地域で観測されるかの予報図の作成は、世界的に知られる業績の一つです。

今回の表彰は、このような予報図の作成や、掩蔽観測の情報の収集・解析といった業績が評価されたものです。相馬助教は長くIOTAの役員を務めてきたことから、慣例ではIOTAによる表彰の対象ではありませんでしたが、今回はその慣例の枠を超えた受賞者の選定になったとのことです。

この受賞者は、2019年9月に米国で開催されたIOTA年会にて発表されました。

(注)観測者から見て、手前にある天体が遠方にある天体を隠す現象の総称。月が恒星を隠すことをとくに星食(せいしょく)と呼ぶ 本文に戻る

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