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みたか太陽系ウォーク実行委員会が地域づくり表彰審査会特別賞を受賞

写真:賞状を手にする縣秀彦さんと実行委員会メンバー
賞状を手にする縣秀彦さんと実行委員会メンバー(クレジット:みたか太陽系ウォーク実行委員会)

三鷹市の秋の風物詩として親しまれている「みたか太陽系ウォーク」の主催者である「みたか太陽系ウォーク実行委員会」がこのたび、国土交通省による令和元年度地域づくり表彰(第36回)の地域づくり表彰審査会特別賞を受賞しました。2019年11月28日に執り行われた授賞式では、実行委員長を務める国立天文台の縣秀彦(あがた ひでひこ)さんに賞状が授与されました。

国立天文台がある地域(東京都三鷹市)で、天文学を軸としたまちの魅力の再発見と交流活性化を目指して「みたか太陽系ウォーク」を継続して実施することで、科学の裾野の拡大と交流人口の拡大などを実現し地域の活性化に大きく寄与したことが、受賞理由となりました。

この表彰制度は、地域間の連携と交流による地域づくり活動を奨励するために、国土交通省(旧国土庁)が昭和59(1984)年度から実施しています。例年、50件を超す市区町村からの推薦をもとに、創意と工夫を生かした個性的な地域づくり活動に顕著な功績のあった優良事例が選定され表彰されます。

「みたか太陽系ウォーク」は、三鷹市を13億分の1のスケールの太陽系に見立て、太陽系内の天体をめぐるように市内をめぐるスタンプラリーです。例年9月から10月のおよそ1カ月間開催され、2019年で開催11回を数えました。国立天文台、三鷹市、NPO法人三鷹ネットワーク大学推進機構と、JR三鷹駅や三鷹商工会などの市内諸団体で構成する「みたか太陽系ウォーク実行委員会」が主催し、スタンプ台紙(マップ)は約2万枚配布され、およそ3千人が参加する人気のイベントです。

実行委員長の縣さんは、「三鷹市では、国立天文台と地域の皆さんとの10年間を超えるさまざまな協同・協働の結果、天文・宇宙が市民にとってのメインカルチャーに育ちつつあります。毎月1回市民が集うサロン『アストロノミーパブ』の継続や、星空案内人養成講座を修了した多くの市民ボランティアの活躍などもその例です。今後も、地域との協働を柱に、天文文化の発展による地域づくりに取り組んでいきたいと思います。また、この活動が、国内や海外の各地へも波及し広がっていくことを期待しています」と語っています。

国立天文台は、本部がある三鷹市のみならず、各観測所の所在地である自治体とも協力関係を築き、天文文化が地域の活性化につながるよう地域活動を進めています。

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