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情報通信研究機構と包括的な連携協定を締結

情報通信研究機構 理事長 徳田英幸氏(右)と常田国立天文台長
情報通信研究機構 理事長 徳田英幸氏(右)と常田国立天文台長(クレジット:国立天文台) 画像(10.5MB)

自然科学研究機構 国立天文台と情報通信研究機構(NICT)は、包括的な連携協定を締結しました。両者代表による協定調印式を、2019年12月3日に国立天文台三鷹キャンパスにて執り行いました。

国立天文台とNICTは10年来の共同研究で、観測機器の開発を行ってきました。両者が有する超電導技術やマイクロ波フォトニクス技術を融合させることで、世界最高性能の超伝導受信機や超高精度基準信号光源の開発を成功させ、その結果、アルマ望遠鏡で多くの成果を生み出しました。

近年、通信分野においては、無線端末の大容量通信の要求により現在の周波数帯資源がひっ迫し、加えて、新たな周波数帯利用に対する社会的要求が急速に高まっています。天文分野でも、観測装置の高周波化、広帯域化(大容量化)による膨大な観測データ伝送のための大容量データ通信や高度な情報処理技術が必要とされてきています。

これらのことから、今後も両者の強みを生かした研究開発を促進し、情報通信技術や天文学等の基礎科学分野への貢献を目指します。さらに、本協定によってこれまで以上に周波数資源について議論を行うことで、電波天文学と情報通信分野の共存と共栄を実現していく建設的な関係が築かれることを期待します。

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