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4D2U映像がルミエール・アワード2018 最優秀VR科学体験賞を受賞

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4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトが制作したVR映像「天の川銀河紀行」(シミュレーション:馬場淳一、可視化:中山弘敬)が、先進映像協会米国本部が実施するルミエール・アワード2018にて、最優秀VR科学体験賞を受賞しました。この映像は、大規模シミュレーションによって作り出された現実に近い天の川銀河を仮想空間に描き出すことによって、普段私たちが得られない視点から天の川を眺める体験ができるものです。

受賞した4D2U映像「天の川銀河紀行」。2017年6月、国立天文台4D2Uプロジェクト制作。(クレジット:馬場淳一、中山弘敬、4D2Uプロジェクト、NAOJ)

ルミエール・アワードは先進映像協会米国本部が主催する国際的な表彰活動で、2017年に制作・公開された、立体視映像、高精細映像、VR映像などの先進技術を用いた映像のうち、優れた作品に対して与えられます。日本からは昨年11月に発表されたルミエール・ジャパン・アワード受賞作品の中から本賞に出品され、4D2Uプロジェクトが制作した「天の川銀河紀行」が最優秀VR科学体験賞を受賞することとなりました。

受賞した映像「天の川銀河紀行」は、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイ」を使って馬場淳一プロジェクト研究員が行なったシミュレーション結果を可視化したものです。星やガスの重力相互作用や、星の形成によって周囲に与える影響など、銀河進化に必要な様々な物理メカニズムを取り入れた大規模シミュレーションによって、本物に近い天の川銀河を描き出しています。さらにVRの映像にすることによって、まるで自分が天の川銀河の中を自由に移動し、さらに銀河を外から眺めるような視点を得ることができる作品となっています。

写真:授賞式でスピーチを行う中山弘敬 専門研究職員
授賞式でスピーチを行う中山弘敬 専門研究職員(左)。2018年2月12日、ワーナー・ブラザース・スタジオにて。(©2018 The Advanced Imaging Society)

授賞式は2018年2月12日にワーナー・ブラザース・スタジオ(ロサンゼルス、ハリウッド)で行われ、映像制作をした4D2Uプロジェクトの中山弘敬 専門研究職員が出席し、トロフィーを受け取りました。中山氏は授賞式のスピーチで以下のように語りました。「この度は、この賞をいただけたことを大変光栄に思っています。可視化映像の制作では、フィクションを交えずに、科学的なデータから正確に、かつ格好良く動画を制作することを心がけています。この受賞をきっかけに、より多くの人に4D2Uプロジェクトを知ってもらえることを期待します。そして、私は来年もここに来たいと願っています。」

4D2U映像「天の川銀河紀行」は2017年11月、先進映像協会日本支部が実施するルミエール・ジャパン・アワードにて2017年度VR部門グランプリを獲得しました。またこの映像は、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」および計算基礎科学連携拠点(JICFuS)の元で実施したシミュレーション結果を可視化したものです。

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