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柏川准教授が日本学術振興会の審査員表彰を受賞

国立天文台TMT推進室の柏川伸成(かしかわ のぶなり)准教授が、日本学術振興会の科学研究費(科研費)助成事業において「有意義な審査意見を付した審査委員」として表彰されました。
科研費は、研究者の自由な発想に基づく独創的・先駆的な研究を支援するための競争的資金です。科研費に応募した研究課題は、研究者・専門家による審査(査読)を経て、採択・不採択が決められます。
日本学術振興会では、科研費の適正・公平な審査と資金配分のために、審査の質を高めることに努めています。その一環として審査委員の表彰制度が設けられており、平成29年度は約5300名の第1段審査(書面審査)委員の中から255名が表彰されました。日本学術振興会は、研究者として競争的資金の審査に関わることが各研究機関において積極的に評価されることで、査読の質を高め、日本の研究費制度全体を向上させることにつながると考えています。
柏川准教授は、「純粋に一つ一つ評価しただけなのですが、表彰されて光栄です。70通あまりの研究計画調書を読むのはたいへんでしたが、いろいろな分野の最先端を知る機会になり私自身もたいへん勉強になりました。今回科研費に応募したのに不採択だった方からは恨まれますね。次回チャレンジされる方のために一つだけコツを挙げるとすれば、『読む人の気持ちになって書く』でしょうか。高評価の計画調書はそれだけで物語のように楽しめます。小学生の作文の基本といっしょですね。今回の経験をもとに私も来年応募します」と語っています。