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国立天文台とテキサス大学サンアントニオ校が協働の覚書を締結

2016年11月11日、ホアキン・カストロ連邦下院議員(中央)が見守る中、覚書への署名を行うリカルド・ロモUTSA学長(左)と林正彦 国立天文台長(右)
2016年11月11日(現地時間)、ホアキン・カストロ連邦下院議員(中央)が見守る中、覚書への署名を行うリカルド・ロモUTSA学長(左)と林正彦 国立天文台長(右) (提供:UTSA)。

次世代超大型望遠鏡計画から個々の研究にいたるまで、天文学では国際協力が日常となりつつあります。その流れをさらに進めるものとして、国立天文台はテキサス大学サンアントニオ校(UTSA)と協働の覚書(MOU)を交わしました。大型研究プロジェクトでの協力や人的交流を促進して、国際プロジェクトを主導する人材を育て、両機関の国際的な存在感を高めることを目指します。

覚書への署名は11月11日(現地時間)にUTSAにおいて行われました。ホアキン・カストロ 連邦下院議員、天野哲郎 在ヒューストン日本国総領事、唐牛宏 在プリントン大学自然科学研究機構URAの立ち会いの下、リカルド・ロモ UTSA学長と林正彦 国立天文台台長が署名を行いました。

協働の内容は天文学全般にわたり、次世代超大型望遠鏡TMTの観測装置の製作や、両機関の研究者・学生の交換を主眼としています。日本の研究者と20年以上にわたって共同研究を行っている クリス・パッカム UTSA准教授は、「覚書の締結によって、これまでに培われた協力関係が、さらに活気づくことを期待しています」、「国際的な人的交流はとても重要です。科学は、おのおのが象牙の塔に閉じこもってやるよりも、お互いががざっくばらんに議論し合うなかで、最高の成果が得られるのです。この覚書の核心は日本と米国の人材交換事業にあります」と話しています。また林国立天文台長は、「国立天文台とUTSAの間で、若手研究者や大学院生の相互訪問が活発になり、将来につながる研究交流が深まることを期待しています」と話しています。

国立天文台での短期滞在中に、共同研究者と議論を行うクリス・パッカムUTSA准教授(右)
国立天文台での短期滞在中に、共同研究者と議論を行うクリス・パッカムUTSA准教授(右)。パッカム准教授は、次世代超大型望遠鏡TMTの観測装置計画でも日本の研究者グループと連携しています。(提供:クリス・パッカム)

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