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2015年4月4日夜、皆既月食の色を観察・報告するキャンペーンを実施
2015年4月4日(土曜日)の夜、地球の影の中に月がすっぽりと入る「皆既月食」が起こります。今回日本は地理的な条件がよく、晴れていれば日本全国で、部分食の始まりから終わりまでの全経過を見ることができます。
国立天文台では、この機会に多くの方に皆既月食を観察していただこうと、2004年から続けている、注目の天文現象を対象にしたキャンペーンの一環として、「皆既月食を観察しよう 2015」キャンペーンを行います。

皆既食中の月は、真っ黒にはならず、よく「赤銅(しゃくどう)色」と表現される赤黒い色になります。しかも、色はいつも同じというわけではなく、皆既月食ごとに変化することが知られています。キャンペーンでは、特にこの「色」に注目し、皆既食中の月が今回どのような色に見えるのかを観察し、インターネットを通して国立天文台に報告していただくよう呼びかけています。
報告はすぐに自動集計され、集計結果はウェブページ上に表示されます。皆さんからたくさんの報告が集まれば、今回の皆既月食の、色の傾向がわかるかもしれません。パソコンやスマートフォンで簡単に報告することができますので、ぜひ皆さんお気軽にご参加ください。
国立天文台ではこの皆既月食の観望会は行いません。各地の観望会の開催情報は、全国プラネタリウム&公開天文台情報「PAO Navi」を参考にしてください。
皆既月食の中継
またこの夜、国立天文台三鷹キャンパスから、インターネット上で月食の生中継も予定しています。当日天気が悪く、直接月食を観察することが難しい地域の方などは、ぜひこの中継をご利用ください。
注:映像管理の都合により、Youtube ライブによる配信URLを変更いたしました。ご了承ください。(2015年4月2日追記)
注:天候により中継を中断・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
月食のしくみ解説動画公開
月食を観察するときには、月食のことをよく知っておきたいものですね。国立天文台では、今回の皆既月食の解説ページと月食がどのようにして起こるのかが5分でわかる「月食とは」という解説動画を用意しました。月食がどのような現象なのかがはっきりイメージできると、月食をさらに楽しむことができるのではないでしょうか。地球からは決して見ることができない、皆既食中の月面から見た地球の姿も、動画で再現しています。