自然科学研究機構 国立天文台

新たなデータ解析手法で見えてきた、ガス円盤に刻まれた惑星形成の確かな証拠

研究成果

このプレスリリースは、2016年5月25日に鹿児島大学より主導発表されたものです。
鹿児島大学のプレスリリース

図
(左)アルマ望遠鏡が捉えた、おうし座HL星の周囲の塵の分布。(右)塵の円盤(赤)にHCO+ガスの分布(青)を重ねたもの。点線は、塵とガスの溝の位置を表しています。 オリジナルサイズ(393KB)

台湾中央研究院天文及天文物理研究所のイェン・シーウェイ氏と鹿児島大学の高桑繁久教授らの研究グループは、アルマ望遠鏡による観測から、若い星おうし座HL星の周囲のガスの円盤に二重の溝が存在していることを発見しました。おうし座HL星を取り巻く円盤に含まれる塵の分布はアルマ望遠鏡の超高解像度観測から詳細に明らかになっていましたが、ガスの分布がこれほど高解像度で明らかになったのは今回の研究が初めてのことです。塵とガスの両方で同じ場所に溝が見られたことは、その場所で惑星が形成されている強い証拠であり、100万歳という若い星の周囲ですでに惑星が作られている可能性が高まったことで、惑星形成のシナリオを大きく書き換える必要が出てきました。

この研究成果は、Yen et al. “Gas Gaps in the Protoplanetary Disk around the Young Protostar HL Tau”として、2016年4月1日発行の米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に掲載されました。

詳しくは、新たなデータ解析手法で見えてきた、ガス円盤に刻まれた惑星形成の確かな証拠(アルマ望遠鏡)をご覧ください。

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