自然科学研究機構 国立天文台

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すばる望遠鏡HSCで見えてきた、急成長を遂げつつある銀河と超巨大ブラックホール

研究成果

愛媛大学、プリンストン大学、国立天文台などの研究者からなる国際研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で得られた観測データを用いて、従来は観測が困難だった塵(ちり)に覆われた銀河(Dust Obscured Galaxy、DOG)の探査を行いました。その結果、塵に覆われた銀河を新たに48個発見し、それらの統計的性質を世界で初めて明らかにしました。見つかった銀河の赤外線光度は太陽の10兆倍以上にもなると推定され、銀河の中心部には、急成長を遂げつつある超巨大ブラックホールが存在すると考えられます。今回の成果は、銀河と巨大ブラックホールの進化を知る上で大きな手がかりを与えてくれるものです。

本研究で見つかった塵に覆われた銀河DOGの一部の可視光線(左:HSC)、近赤外線(中央:バイキング)、中間赤外線(右:ワイズ)画像。
本研究で見つかった塵に覆われた銀河DOGの一部の可視光線(左:HSC)、近赤外線(中央:バイキング)、中間赤外線(右: ワイズ)画像。各画像の視野は20秒角(1秒角は1度の 3600分の1)。DOGは可視光線で暗い一方で中間赤外線で明るく輝いています。

この研究成果は、2015年10月25日に発行される天文学誌『日本天文学会 欧文研究報告(PASJ)すばる特集号』に掲載予定です(Toba et al. 2015, "Hyper-luminous Dust Obscured Galaxies discovered by the Hyper Suprime-Cam on Subaru and WISE", Publications of the Astronomical Society of Japan, Vol. 67, Issue 5)。

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