自然科学研究機構 国立天文台

超広視野主焦点カメラHSCで挑むM81銀河考古学

研究成果

上海天文台、国立天文台などの研究者からなる国際研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)を使い、地球から1200万光年の距離にある渦巻銀河M81の周囲の広域観測を行いました。その結果、M81の周りで若い星の集団が、中性水素ガスの分布と重なるように広い範囲に分布していることを発見しました。M81は隣のスターバースト銀河M82、楕円銀河NGC 3077と強い重力相互作用をしており、その潮汐効果でM81から引き離されたガスの中で生まれた星々が、M81の周りを漂っているのだと考えられます。

HSCが写し出した M81、M82、NGC 3077の疑似カラー画像。視野の直径は約1.5 度。
HSCが写し出した M81、M82、NGC 3077の疑似カラー画像。視野の直径は約1.5 度。オリジナルサイズ(264KB)
HSCが写し出した渦巻銀河M81周辺。HSCの視野全体から、M82、M81、矮小銀河Holmberg IX、そしてNGC 3077を巡ります。(クレジット:国立天文台/HSC Project)

この研究成果は、アメリカ天文学会の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に掲載される予定です(Okamoto et al. 2015, “A Hyper Suprime-Cam View of the Interacting Galaxies of the M81 Group”)。

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