- 研究成果
アルマ望遠鏡によるブラックホールの精密体重測定
総合研究大学院大学の大西響子氏らの研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて棒渦巻銀河NGC 1097を観測し、その中心に位置する超巨大ブラックホールが太陽の1億4000万倍の質量をもつことを明らかにしました。銀河とそこに含まれる超巨大ブラックホールは共に進化してきたと考えられており、その関係を議論する上で超巨大ブラックホールの質量はたいへん重要な情報です。今回の結果は、アルマ望遠鏡による2時間程度の観測で得られたものであり、超巨大ブラックホールの質量測定にアルマ望遠鏡が大きな威力を発揮することを示しています。

この観測結果は、Onishi et al. “A Measurement of the Black-Hole Mass in NGC 1097 using ALMA”として、2015年6月発行の米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル』に掲載されました。