- 研究成果
アルマ望遠鏡が書き換える、星のベビーブーム史
カリフォルニア工科大学の研究者を中心とする国際研究チームは、アルマ望遠鏡と南極点望遠鏡を用いた観測から、地球から約120億光年遠方の宇宙で、非常に活発に星を生み出しているスターバースト銀河(爆発的星形成銀河)を26天体発見しました。
これらのスターバースト銀河が星を作るペースは、我々が住む銀河系の星形成のペースの数百倍にも達します。今回発見されたスターバースト銀河のうちの2つは、最も遠いスターバースト銀河で、地球からの距離は約127億光年です。またそのうちの1つの銀河からは、水分子が検出されました。これは、最も遠方での水分子検出となります。
今回の研究結果から、宇宙で星形成が活発に起こったベビーブームの時期は、これまで考えられていたよりも約10億年昔であることがわかりました。
詳しくは、アルマ望遠鏡が書き換える、星のベビーブーム史-重力レンズ越しに見るスターバースト銀河と観測史上最も遠い銀河での水の検出をご覧ください。


掲載論文
本研究成果は、2013年3月14日発行の英国科学雑誌『ネイチャー』と米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル』に掲載されます。