自然科学研究機構 国立天文台

すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち

研究成果

国立天文台と東京大学の研究者を中心とする研究グループは、逆行惑星を持つ惑星系HAT-P-7に、これまで知られていなかった伴星が存在することを発見しました。この伴星はすばる望遠鏡による3年間に渡る観測によって本物の伴星であることが確認され、その質量は太陽の0.25倍程度とわかりました。また研究グループは、逆行惑星の外側にもうひとつの別の長周期の巨大惑星が存在することも確認しました。最初は全て順行の状態で形成されると考えられる惑星が、なぜこの惑星系では逆行して公転するようになってしまったのかこれまでよく分かっていませんでしたが、今回の発見は外側の伴星や惑星の存在が内側の惑星の軌道に影響を与えて逆行惑星を生み出したという示唆を与えるものです。この発見は国立天文台を中心とする、太陽系外惑星・円盤探査の国際研究プロジェクトSEEDSによる直接撮像観測によってなされました。

詳しくは、すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち(すばる望遠鏡)をご覧ください。

2011年8月にすばる望遠鏡 近赤外線分光撮像装置IRCSで撮られた画像。
2011年8月にすばる望遠鏡 近赤外線分光撮像装置IRCSで撮られた画像。中心の明るい星がHAT-P-7で、左側に写っているのが今回確認された伴星B
惑星系HAT-P-7の想像図
すばる望遠鏡が明らかにした逆行惑星系HAT-P-7の想像図。

論文掲載誌

この研究成果は、日本天文学会が発行する学術誌『欧文研究報告 PASJ』に掲載されました。
“A Common Proper Motion Stellar Companion to HAT-P-7” Publ. Astron. Soc. Japan, Vol. 64, L7

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