自然科学研究機構 国立天文台

「ひので」太陽黒点半暗部形成の前駆構造を初めてとらえた

研究成果

太陽観測衛星「ひので」は、太陽黒点が誕生から大きな黒点に成長する様子を連続的に観測することに成功しました。これまで、半暗部の無い小黒点(英語でポアと呼びます)から半暗部をもつ黒点に成長する過程はよくわかっていませんでした。「ひので」による観測の結果、小黒点の誕生直後に、小黒点をとりまく半暗部に相当する構造(前駆構造)が、小黒点のある光球ではなくその上空の彩層で既に形成されていることを発見しました。太陽光球内部から浮き上がってくる磁力線が形作ると考えられている黒点の成長において、磁力線が上空の彩層から下がってくることによって黒点の構造の一部が形作られるとは専門家も予想していませんでした。この発見は、太陽黒点が小黒点から半暗部をもつ黒点に成長する際に、半暗部という特徴的な構造が形成される仕組みを理解するための大きな手がかりと考えられます。

この発見は、アメリカの専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レター』の3月10日号に発表されます。

詳しい内容