自然科学研究機構 国立天文台

すばるがとらえた塵のリングと見えない惑星のきざし: HR 4796 A の残骸円盤の超高コントラスト画像

研究成果

すばる望遠鏡に搭載された惑星探査用カメラHiCIAO(ハイチャオ)が、HR 4796 Aという若い恒星のまわりにある塵のリングの撮影に成功しました。

観測された塵のリングは、微惑星と呼ばれる惑星形成の「名残」が衝突し、小さな塵が絶え間なくばらまかれることで形成されたと考えられています。さらに、中心星からリング内側までの距離が左右でずれていることが、今回の画像から精密に測定されました。この恒星のまわりに未発見の惑星が存在し、塵のリングに重力的影響を与えた結果としてずれが生じた可能性があります。今回の観測成果は、惑星形成の名残である塵のリングと既に生まれた惑星について、本質的な理解に導く非常に重要な成果です。

本研究成果は、すばる望遠鏡HiCIAOによる戦略的惑星・円盤探査プロジェクト(SEEDS)の共同研究者であるクリスチャン・タールマン氏(オランダ、アムステルダム大学)ほか50名の共著者らによって、米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカルジャーナル・レター』の2011年12月10日号(743号)に出版されました。

SEEDSは、2009年から約5年間にわたって継続中の国際共同プロジェクトです。

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