- イベント
国立天文台講演会/第24回アルマ望遠鏡講演会「アルマ望遠鏡で迫る銀河の誕生と進化」
お知らせ
- 2020年1月29日:ライブ配信の情報を追加しました。
- 2020年1月15日:参加申し込みを終了しました。抽選の結果は1月16日に、お申し込みいただいたアドレスあてにお送りします。メールが届かない場合
- 2020年1月7日:申し込みを開始しました。
アルマ望遠鏡は、宇宙のさまざまな謎の解明にその威力を発揮しています。なかでも、138億年の宇宙の歴史の中で銀河がどのように生まれ進化してきたのかという謎は、現代天文学の一大テーマです。アルマ望遠鏡の高い感度と解像度は、130億年を超える過去の宇宙に存在する銀河の観測を可能にし、初期の宇宙の姿を明らかにしつつあります。また現在の宇宙に存在する銀河でも、星の工場とも言えるガス雲のようすをこれまでになく詳細に調べることを可能にしました。爆発的に星を作る銀河やまさに合体しつつある銀河、巨大ブラックホールの影響を強く受ける銀河など、多様な銀河の姿を通して宇宙の進化を解き明かしていく研究の最先端を、分かりやすくご紹介します。
概要
- テーマ
- アルマ望遠鏡で迫る銀河の誕生と進化
- 日時
- 2020年2月2日(日曜日)午後1時から午後4時20分(開場 正午)
- 会場
- 東京国際交流館(プラザ平成)国際交流会議場(東京都江東区青海2-2-1 国際研究交流大学村内)
アクセス - 定員
- 定員 400名、事前申込制(定員を超えた場合は抽選になります)
- 参加申込み期間
- 2020年1月7日(火曜日)正午から1月15日(水曜日)正午
- お申し込み方法
- 当ウェブサイトの所定のフォームをご利用の上お申し込みください(参加申し込みは終了しました)
- 参加費
- 無料
- その他
- ライブ配信を予定しています。YouTube ニコニコ生放送
- 主催
- 自然科学研究機構 国立天文台
プログラム
- 13:00-13:05
- 開会あいさつ
- 13:05-13:55
- 講演1:銀河の「陰の支配者」を電波で見る
中西康一郎(自然科学研究機構 国立天文台 特任准教授/総合研究大学院大学 准教授) - 13:55-14:45
- 講演2:アルマは銀河の何を見るか?―分子が語る星の材料―
濤﨑智佳(上越教育大学 教授) - 14:45-15:00
- 休憩
- 15:00-15:50
- 講演3:宇宙で最初の銀河を探して―アルマ望遠鏡による挑戦―
井上昭雄(早稲田大学 教授) - 15:50-16:20
- 質疑応答
講演内容
講演1:銀河の「陰の支配者」を電波で見る
天の川銀河をはじめとする銀河は巨大な星の集まりですが、星々の間には目には見えないガスや塵(ちり)もあります。ガスや塵は星が生まれる材料であり、銀河が生まれ成長するというダイナミックなプロセスを陰から支配し、そして電波を放っています。電波望遠鏡がとらえた銀河とその形成・進化の「陰の支配者」の姿をご紹介します。
中西康一郎(なかにし こういちろう)
京都大学大学院理学研究科修了、博士(理学)。国立天文台研究員、同助教を経て、国立天文台アルマプロジェクト特任准教授/総合研究大学院大学准教授。専門は銀河天文学、電波天文学。国内外の電波望遠鏡を用いてスターバースト銀河の観測的研究を行っている。
講演2:アルマは銀河の何を見るか?―分子が語る星の材料―
圧倒的な感度で、遠く離れた銀河に多様な星間分子を見出しているアルマ望遠鏡。従来はごく限られた分子でしか調べられなかった遠くの銀河ですが、アルマは状況を一変させました。いろいろな種類の分子が放つ電波を組み合わせることで見えてきたのは、モノクロ写真からカラー写真のように激変した銀河の姿でした。ナノスケールの現象と数百光年以上の大きな構造とがなぜかリンクしている不思議な銀河たちの世界を紹介し、銀河を研究する楽しさをお伝えします。
濤﨑智佳(とさき ともか)
上越教育大学大学院学校教育研究科・教授。博士(理学)。アルマや野辺山45メートル望遠鏡、アステ望遠鏡などを用いた観測により、銀河における星間物質や星形成の研究を行なっている。また、天文学を題材とした科学教育に関する研究も進めている。東北大学大学院修了後、国立天文台、県立ぐんま天文台の研究員などを経て、2009年に上越教育大学准教授、2016年より現職。アルマのプログラム審査パネル委員やすばる望遠鏡科学諮問委員会委員を務める。
講演3:宇宙で最初の銀河を探して―アルマ望遠鏡による挑戦―
夏の夜空を彩る天の川は、銀河系という名の銀河、恒星の大集団。肉眼でも見えるアンドロメダ銀河は銀河系とは別の恒星の大集団。宇宙には美しい姿を見せる銀河が数多く存在します。では、銀河はいつ、どうやって誕生し、成長して現在の姿になったのでしょう。私たちは、130億光年以上かなたの宇宙で銀河の誕生現場を見たいと考え、アルマ望遠鏡で観測しました。そして最遠方銀河を見つけたのです。しかしその銀河の正体とは?
井上昭雄(いのうえ あきお)
早稲田大学理工学術院教授(任期付)。2003年京都大学博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(京都大学)、海外特別研究員(フランス・マルセイユ天体物理学研究所)を経て、2005年大阪産業大学教養部講師。2008年同准教授。2017年大阪産業大学デザイン工学部准教授。2019年より現職。専門は観測宇宙物理学。主な研究テーマは、最遠方銀河の探査、宇宙再電離現象の解明、銀河形成進化過程の理解、宇宙塵の物理過程の理解。
参加申し込み
参加申し込みを終了しました。
抽選結果の通知は参加の可否に関わらず、1月16日に、お申し込み時に入力いただいたメールアドレスあてにお送りします。通知メールが届かない場合は、下記お問い合わせ先へお電話でご確認をお願いします。
携帯電話のアドレスでお申し込みの場合、結果通知メールが正しく受信できない場合があります。必ず「@prcml.mtk.nao.ac.jp」「@nao.ac.jp」からのメールを受信できる設定にしてください。
お問い合わせ
自然科学研究機構 国立天文台 アルマプロジェクト 教育広報担当
電話:0422-34-3630(平日 午前9時から午後5時、ただし、12月28日から1月5日は年末年始休業)
メール:alma-info@nao.ac.jp