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太陽系を歩いてきました ~みたか太陽系ウォーク、今年も開催中!~

三鷹の街角を、オレンジ色の紙を手に歩く人々……いったい何をしているのでしょうか?

「みたか太陽系ウォーク」のマップを手に街をゆく人々
「みたか太陽系ウォーク」のマップを手に街をゆく人々

彼らが手にしているのは、「みたか太陽系ウォーク」のマップ兼スタンプシート。「みたか太陽系ウォーク」とは、三鷹市全体を13憶分の1の太陽系に見立てたスタンプラリーです。三鷹駅に太陽を置き、太陽、水星、金星、地球、火星、ケレス、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の11の太陽系天体エリアに三鷹市内を分類。三鷹市内の街歩き楽しみながら、太陽系の大きさを体感できるスタンプラリーとなっています。三鷹市内の店舗や施設など、200以上のスタンプポイントを設置しています。たくさん集めると、オリジナル天文グッズが景品としてもらえます。

2009年から毎年開催されているこのスタンプラリーが、今年も9月22日(金曜日)から開催されています。期間は10月22日(日曜日)までの約1カ月間です。最初の週末に体験してきた模様をお伝えします。

三鷹駅にある太陽スタンプのようす
三鷹駅にある太陽スタンプ。スタンプシートは、スタンプポイントのところに置かれているので、どのスタンプポイントからでも始められます。

三鷹駅で改札を出ると、目の前ににこやかな太陽のお出迎えしてくれます。ここが、「太陽スタンプ」のポイントです。惑星スタンプは1つの天体につき何カ所もありますが、太陽スタンプはこの一つだけ。スタンプの前には何人かの参加者が並んでいました。

三鷹駅前の横断幕
三鷹駅前の横断幕

三鷹駅南口を出たところにかけられた横断幕を横目に、まずは駅前にある「三鷹ネットワーク大学」のあるビルを目指しました。1階の観光案内所では、スタンプの後ろにトトロのぬいぐるみがデンと構えていました。

休日のためか、静かな感じのビルにやや気後れしながら入っていくと、中から元気な子供たちの声が。友達同士でスタンプを集めて回っているようです。

順番を待って、押したスタンプは地球。……あれ? 水星と金星はどこへいった?

マップを確認すると、水星は駅ビルの中、金星は南口を出てすぐのところに集中しています。近すぎて見落としていました。

みたか観光案内所の前
みたか観光案内所の前。トトロがスタンプを見守っています。

駅まで戻って、水星と金星のスタンプを集め、今度は火星エリアへ。火星は今年のテーマ天体です。マップを片手に普段は通らない道を歩いていると、死角になるようなところにひっそりとスタンプがあったり、火星のポップが飾ってあったり。畳店の店頭では、「太陽系ウォーク い草コースター」を作っているのを見かけました。(ちなみに、火星エリアかと思ったら、ここはすでにケレスエリアでした。)

これらの他にも、みたか太陽系ウォークにちなんだグッズやメニューを用意している参加店がたくさんあります。スタンプを集めながら、このような趣向を目にするのも楽しみの一つだと感じました。

「太陽系ウォーク い草コースター」製作中(ケレスエリアで)。隠れるかのように、ひっそりと置かれていたスタンプ(火星エリアで)。今年のテーマ天体は火星!(火星エリアで)。
「太陽系ウォーク い草コースター」製作中(ケレスエリアで)(上)。隠れるかのように、ひっそりと置かれていたスタンプ(火星エリアで)(左下)。今年のテーマ天体は火星!(火星エリアで)(右下)。

ケレスエリアには、国立天文台も共同設置者となっている「天文・情報科学スペース」があります。子どもから大人まで、どなたでも気軽に立ち寄って、最新の天文学や科学に出会える場所です。この「天文・科学情報スペース」では、みたか太陽系ウォークにちなんだ企画展示を行っています。

立ち寄ったついでに休憩していると、その間にも参加者が引きも切らずスタンプを押しに来館していました。親子連れ、若いカップル、中高年のグループなど、さまざまな方が参加されているのがうかがわれました。

天文科学情報スペースの企画展示「みたか太陽系ウォーク~ミニミニ太陽系を歩こう~」のようす
天文科学情報スペースの企画展示「みたか太陽系ウォーク~ミニミニ太陽系を歩こう~」のようす

ケレスエリアを抜け、木星エリアでふと地図を見てみました。次の土星は……ちょっと遠い。天王星はもっと遠い。国立天文台のある海王星はとても遠い。初めは冥王星まで歩いて行こうかと思っていましたが、この先はバスを利用することにしました。よく見ると、車内でも同じ色の台紙を持った人が。バスの一日乗車券を利用して回っているそうです。木星から向こうの惑星はとても遠いことが実感できます。

天文台裏でバスを降りて、「三鷹市星と森と絵本の家」へ。「星と森と絵本の家」は、国立天文台の旧官舎を利用した三鷹市の施設です。絵本の展示や絵本を楽しむ場の提供、自然や科学への関心につながる活動を行っています。

この辺りになると、スタンプポイント同士の間隔も広くなってきます。しかし、ここでも多くの参加者を見ることができました。スタンプを押すだけでなく、中で休憩していく方々もいました。また、遊びに来た親子連れが入り口でスタンプを目にして「やってみようかな」と台紙を持っていく姿もありました。

「三鷹市星と森と絵本の家」の前でスタンプを押す少年
「三鷹市星と森と絵本の家」にあるスタンプ。親子連れが多く見られました。

国立天文台の方はどうだろうと行ってみると、「星と森と絵本の家」に比べて静かなようす。守衛さんに聞くと「(通常の)見学者は80人ほど来ていますが、スタンプの方はそれほどでも……」とのこと。あれれ?

「星と森と絵本の家」と国立天文台は同じ敷地内にあり、ほんの5分ほどです。どちらかに来た時は、ちょっと足をのばして、もう一つスタンプを増やしてはいかがでしょうか?

国立天文台の見学者受付。ここに天文台の海王星スタンプがあります。
国立天文台の見学者受付。ここに天文台の海王星スタンプがあります。

最後は、一番遠い冥王星エリアへ。この辺りでは、自転車でスタンプポイントを回っている参加者が目立ちました。ある参加者に見せていただいたスタンプシートは、駅前から回った私のとは対照的に、天王星エリアや海王星エリアのスタンプが多く押されていました。自宅の近くからなど、色々な回り方があるのだと感じました。

三鷹駅から最も遠い冥王星エリアにある大沢コミュニティーセンター
三鷹駅から最も遠い冥王星エリアにある大沢コミュニティーセンター

三鷹の街歩きを楽しみながら、太陽系の大きさを体感できる「みたか太陽系ウォーク」。コンプリートを目指さなくても、自分なりの楽しみ方を見つけることができるスタンプラリーです。期間が長いので、一日で回ろうとしなくても、出かけた機会ごとにコツコツとスタンプを集めることもできます。三鷹やその近隣にお住まいの方はもちろん、期間中に三鷹を訪れる機会がある方も、ぜひ参加してみませんか?

今回集めたスタンプ
今回集めたスタンプ。これから246個集めてコンプリート証をめざします!

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