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東京文化財ウィークに太陽塔望遠鏡特別公開と文化財ツアーを開催

中桐特別客員研究員によるシーロスタットの解説の様子
中桐特別客員研究員によるシーロスタットの解説の様子

東京都では、毎年文化の日を中心に「東京文化財ウィーク」を開催しています。今年度は国立天文台三鷹キャンパスでも、東京文化財ウィーク期間中の11月3日、5日、6日の3日間、登録有形文化財である太陽塔望遠鏡の特別公開を行いました。また、11月3日には、台内の10件の登録有形文化財・重要文化財をガイド付きで巡る文化財ガイドツアーを開催しました。

3日間とも、夢のような快晴に恵まれ、美しい秋晴れの中、太陽塔望遠鏡に太陽の光が導入されました。午前10時から午後3時くらいまでに来場された方には、地下分光器室のプリズム分光器による太陽スペクトルをご覧いただけました。かつて、アインシュタインの相対性理論を検証する目的で作られた太陽塔望遠鏡で太陽スペクトルを見ることは、格別の感慨があります。塔最上部のシーロスタットでは、中桐特別客員研究員による往時の興味深いエピソードを含めた解説が行われ、また塔地下部分の主鏡付近や地下分光器室でも、文化財ボランティアによる解説やスペクトルをより理解するための演示が行われました。

太陽塔望遠鏡への来場者数は3日間合わせて536人、文化財ガイドツアーには19人の参加者がありました。「今日はこの特別公開を見るために来ました。」と言ってくださる方が多く、熱心に見学されていました。世界の中でもユニークな太陽塔望遠鏡の魅力を、たくさんの方に楽しんでいただけた特別公開となりました。

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