- イベント
三鷹・星と宇宙の日 2016:秋の天文台に4500名を超える来場者が集結!!
毎年恒例の特別公開「三鷹・星と宇宙の日」が、2016年10月21日(金曜日)、22日(土曜日)の2日間、開催されました。21日のプレ公開は542名、22日の本公開は3992名、合計4534名の方がお越しくださいました。研究施設を公開し、普段行っている研究やその成果を紹介した他、天文学を身近に感じていただくため、クイズやVR(仮想現実)体験など趣向を凝らした出し物をご用意しました。お越しいただいた皆さんからはたくさんの質問をいただき、天文学への関心の高さを実感しました。日頃夜空を観察している研究者も、この日は熱心に質問してくださる皆さんの目の輝きに魅了されました。特に本公開の22日はどの会場もたいへんなにぎわいで、スタッフは大忙し!来場者に熱心に展示の解説を行い、次々に飛び出す質問に丁寧に答えていました。構内は一日中活気にあふれ、多くの方に楽しんでいただけました。そのようすを少しだけご紹介します。
今年のメインテーマは、「重力波が拓く天文学」。2015年9月に初めて重力波が検出され、大きなニュースになりました。まさに、新しい天文学の研究分野が幕を開けた瞬間でした。重力波を発する現象は、他にも光や電波などさまざまな波長の電磁波も放出します。そこで現在、重力波を直接調べる研究に加え、可視光や電波なども使って重力波源を調べる取り組みが進んでいます。講演会では国立天文台が取り組む最新の天文学について、重力波観測とのかかわりを踏まえて紹介しました。22日の講演はYoutubeでご覧いただけます。
例年、たくさんのキャラクターが各企画を盛り上げています。今年は22日の本公開の開門時に、一部が正門前に集合しました。ゆるいものからそうでないものまで一緒に皆さんをお出迎えしました。
構内各地では持ち場へ帰ったキャラクターがおもてなし。望遠鏡の前で観測成果を解説したり、記念撮影に応じたりと大人気でした。
最新の天文学のレクチャーや、自分ではなかなか訪れる機会のない高原にある望遠鏡からの眺めなどもご覧いただきました。ドームシアターを活用したり、VRゴーグルを用意して仮想現実の世界へいざなったりと、各プロジェクトで趣向を凝らしておもてなししました。
お子さんが楽しめるゲームもたくさん。プリクラを撮影したり、銀河探しゲームに挑戦したりと、お子さん達が広い構内を元気に遊びまわっていました。
常時公開では入れない建物の中がのぞけるのも、年に一度の三鷹・星と宇宙の日ならでは。歴史的な建造物である「太陽塔望遠鏡」の内部から最先端の観測機器を作っている現場まで、それぞれの時代の天文学を体感することができます。
室内での展示が一段落したころ、暗くなったロータリーでは「ソーラープロジェクションマッピング」を行いました。こちらは今年が初めての試み。直径2メートルの巨大なバルーンに、日々観測された太陽の写真を投影しました。世にも珍しい、大迫力の夜の太陽に、多くの方が釘付けになりました。帰りかけていた方も足を止めてくださり大反響だったため、急きょ解説も実施!雲に覆われて星空が見えない中、遅くまで残ってくださった方にお帰りの間際まで楽しんでいただくことができました。
各企画をめぐってスタンプを集めると、景品がもらえます。今年は国立天文台が取り組む重力波源の観測をモチーフにした、マグネットしおりでした。スタンプはいくつ集められましたか?景品は毎年変わりますので、ぜひ来年も挑戦してみてください。
他にも楽しい企画が盛りだくさん!ここではすべてを紹介しきれないので、ぜひ来年の三鷹・星と宇宙の日に遊びにいらしてくださいね。
当日のようすは、Instagramでもご覧いただけます。
三鷹・星と宇宙の日フォトレポート(Instagram)