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講演会「超大型望遠鏡TMTがぬりかえる宇宙像」の開催のご案内

国立天文台は、2012年10月8日(月曜日、祝日) に講演会「超大型望遠鏡TMTがぬりかえる宇宙像」を開催します。

国立天文台は、すばる望遠鏡に続く次世代の大型光学赤外線望遠鏡として、TMT(Thirty Meter Telescope: 30m望遠鏡)プロジェクトを国際協力で進めています。口径30mの巨大な主鏡をもつこの望遠鏡は、光を集める能力や解像力で従来の望遠鏡を大きく上回り、人類の宇宙に対する理解を飛躍的に深めることができると期待されます。現在、大きな研究テーマとなっている宇宙初期の星・銀河形成、太陽系外惑星、宇宙論について、今後の研究の展望と、そのなかでTMTは何を明らかにしていくのか、3つの講演を通して考えていきます。

概要

テーマ
超大型望遠鏡TMTがぬりかえる宇宙像
日時
2012年10月8日(月曜日、祝日)午後1時から午後4時(開場は午後12時30分)
会場
一橋講堂(学術総合センター内)
東京都千代田区一ツ橋2‐1‐2 学術総合センター2階
地下鉄神保町駅A8出口から徒歩3分/竹橋駅1b出口から徒歩4分
対象
特に制限なし(講演内容は、主に中学生以上を想定しています)
定員など
450名・要申し込み(先着順)、参加費無料
主催
自然科学研究機構 国立天文台

プログラム

1. 開会あいさつ

林 正彦

林 正彦(国立天文台長)

2. 宇宙で最初の星と銀河

家 正則

家正則(国立天文台TMT推進室長)

夜空を望遠鏡で調べてみると、無数の星と銀河が見えてきます。より大きな望遠鏡が登場すると、より遠くの銀河が見えるようになり、人類の認識できる宇宙はどんどん広がってきました。いま、天文学者は光の速さで130億年もかかる遠くの宇宙を観測することにより、宇宙誕生からまもない時代の星や銀河を調べようとしています。2020年代に稼働する口径30メートルの大望遠鏡TMTは、宇宙で最初の星と銀河に迫ります。

3. 太陽系外惑星に生命の存在を探る

田村 元秀

田村元秀(国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト室長)

太陽以外の星のまわりにも惑星が存在することが確認されてから十数年。2010年代に入って、惑星の姿が直接とらえられたり、地球に近い大きさの惑星が発見されるなど、太陽系外惑星の探査とそのくわしい研究は加速しています。TMTは、地球型惑星の直接撮像や惑星の大気成分の測定を行い、第2の地球ともいうべき生命が存在できる惑星の探査にいどみます。

4. ダークエネルギーの謎にどう挑むか

須藤 靖

須藤 靖(東京大学大学院理学系研究科教授)

宇宙の大部分はダークマター、ダークエネルギーで占められていることがわかってきましたが、それらの正体は依然として解明されていません。特にダークエネルギーは宇宙物理学の最大の謎で、その正体を明らかにするまでにはまだ長い道のりが待っています。天文観測によってダークエネルギーの性質を調べようという試みが、すばる望遠鏡を用いて行われようとしています。そして次世代のTMTは、この問題にどのような展望を切り拓いてくれるのでしょうか。

参加申し込み

定員に達しましたので、申し込みは締め切りました。

お問い合わせ

  • 自然科学研究機構 国立天文台 TMT推進室
  • 〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
  • 0422-34-3756

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