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「国立天文台VR」で三鷹キャンパスを散策してみよう!

「国立天文台VR」画面

「国立天文台VR」は、東京都三鷹市にある国立天文台の本部「三鷹キャンパス」の各所を、360度のパノラマ写真で見ることができるウェブサイトです。この度、国立天文台VRを刷新しました。更新した主な点は、全てのパノラマ写真を新たに撮影したことと、見られる地点を従来の21地点から50地点に大幅に増やしたことです。

国立天文台VRでは、歴史ある天文観測機器と自然環境が共存するキャンパス内を散策することができます。三鷹キャンパスは、一般の方向けに見学エリアを設定していますが、このサイトでは見学エリア外の場所や立ち入りできない場所からの眺めも楽しめます。

国立天文台VRで、オンラインならではの安心安全な散策をお楽しみください。

国立天文台VR

国立天文台VRの見所をいくつか紹介します。

太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)の筒の中の眺め

太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)の筒の中の眺め

まずは、太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)のシーロスタット(最上階のドーム内にある、太陽光を塔内に導く機構)内部の眺めです。安全対策をした上で筒の先にカメラを挿入して内部を撮影しました。通常はのぞき込むことはできない、ちょっと変わった眺めをお楽しみください。

立ち入れないエリアから眺める65センチ屈折望遠鏡

立ち入れないエリアから眺める65センチ屈折望遠鏡

天文台歴史館2階にはドーム内にせり出したバルコニー状のスペースがあります。ここは、かつてドームの開閉やメンテナンスの際に使用していた作業スペースです。普段は見上げることしかできない65センチ屈折望遠鏡を、横から眺めることができます。

少し高い位置から見下ろすゴーチェ子午環

少し高い位置から見下ろすゴーチェ子午環

ゴーチェ子午環室の中にあるゴーチェ子午環は、普段はガラス越しの見学ですが、その奥のエリアに入り、さまざまな向きから撮影しました。サイト内では、東側、北側、南側階段上の3つの地点からの眺めを楽しむことができます。特に南側階段上からは、普段は見られないゴーチェ子午環室の奥の様子を見ることができます。

たくさんの天文機器に囲まれる自動光電子午環

たくさんの天文機器に囲まれる自動光電子午環

天文機器資料館2階展示室の中央に位置する自動光電子午環を間近で撮影しました。ここも普通は立ち入ることができません。自動光電子午環を囲むように展示されている、たくさんの天文機器が並ぶ様子もお楽しみください。

他にも面白い場所がいくつもあると思います。お気に入りの眺めを探してみてください。

国立天文台VRの今後

国立天文台VRには、今後も機能やコンテンツを追加したいと考えています。現在の国立天文台VRは建物や展示物を眺めるだけで、それらについて詳しく知ることができないため、解説文表示機能の追加を検討しています。また三鷹キャンパスだけでなく、国内各地の国立天文台施設の撮影も計画しています。国立天文台VRの今後にご期待ください。

文:長山省吾(国立天文台 天文情報センター)

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