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100を超えるコンテンツが集結! 三鷹・星と宇宙の日2021オンライン
2021年10月23日(土曜日)に「三鷹・星と宇宙の日2021 オンライン」を開催しました。
「三鷹・星と宇宙の日」は、国立天文台、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター、東京大学天文学教育研究センター、総合研究大学院大学天文科学専攻の4つの機関が主催する、毎年秋の恒例イベントです。昨年はCOVID-19拡大の影響のためオンラインで開催し、皆さんを三鷹キャンパスにお迎えできませんでした。今年こそは!と、当初は現地開催とオンラインとのハイブリッド開催を目指しました。しかし、COVID-19感染者数の増加や、繰り返される緊急事態宣言の発出と延長から10月の状況がかなり予想しづらく、やむなく2年連続でオンラインのみでの開催に変更しました。
今年の講演会テーマはアルマ!
2021年は、アルマ望遠鏡が科学観測を開始して10年のメモリアルイヤーです。3本のメイン講演会は「アルマ望遠鏡10年の軌跡」をテーマとしました。オンライン開催の利点を生かし、時差12時間のチリからの中継も含め、アルマの現場、研究成果、装置開発といったさまざまな視点での講演会となりました。
メイン講演会 テーマ「アルマ望遠鏡10年の軌跡」
- 「アルマの現場、10年の軌跡」水野範和(国立天文台教授)※チリからの講演
- 「アルマが見つめる銀河:解き明かした謎、そして新たな謎」河野孝太郎(東京大学 教授)
- 「アルマ望遠鏡最初の10年 技術の仕事からマネジメントまで」アルバロ・ゴンサレス(国立天文台/総合研究大学院大学 准教授 注)
注:職名は開催当日のものです
研究、開発の「今」がわかる!多彩なコンテンツが集結
初めてオンライン開催とした昨年は、1本の長い配信番組を制作・配信しました。今年は、研究グループや開発グループがおのおので企画・制作し、それを配信する「持ち寄り」形式にしました。その結果、最終的には18グループによる、100を超える動画やクイズ等のコンテンツが、この日のために集結したのです。それぞれが、研究者や技術者が趣向を凝らして作り上げた研究、開発の「今」を伝えるホットなコンテンツです。「三鷹・星と宇宙の日」特設サイトには、各コンテンツへの入口となるバラエティ豊かなアイコンが並び、見た目にも楽しい様子。視聴者は思い思いに特設サイトの中のコンテンツを巡り気になる企画を楽しむ……という、オンラインでありながらも例年開催している「三鷹・星と宇宙の日」に近い形となりました。しかし、視聴者の顔が見えない、反応がなかなかわからない状況でのライブ配信は、話す研究者にとって大変なこと。視聴者とどのようにやりとりをするのか、どうしたら話に引き込むことができるのか、興味を持ってもらえるのか等、様々な工夫があったようです。
コンテンツの多くは引き続き公開しており、今からでも楽しむことができます。ぜひ、特設サイトに何度もアクセスして、時間をかけて隅から隅までじっくりとお楽しみください。そして、来年こそは三鷹キャンパスで開催する(であろう)「三鷹・星と宇宙の日」を楽しみに待っていてください。
おすすめコンテンツ
現在も視聴できるコンテンツの中から、おすすめのものをいくつか紹介します。
『アルマ望遠鏡 10年の軌跡』(アルマプロジェクト、チリ観測所)
10年のアルマ望遠鏡の軌跡、そしてこれからを紹介した、6本のミニ講演会や質疑応答などのライブ配信。アルマ望遠鏡を様々な視点から紹介しています。
『予告状のナゾをとけ!ドキドキ 星と宇宙の科学クラブ』(すばる望遠鏡、TMTプロジェクト)
子供も楽しめる楽しい配信。クイズを通じて光について楽しく学べます。番組内ではすばる望遠鏡のあるハワイからの中継もあります。
『国立天文台の太陽研究 ~ひのでとその先~』(太陽観測科学プロジェクト)
フレア博士をナビゲーターに、太陽研究の今と未来を語るミニ講演、対談で構成される約1時間の番組です。
『先端技術センター 特別公開2021』(先端技術センター)
「三鷹・星と宇宙の日」のために作成された特設サイトです。国立天文台のものつくりの現場を動画などで紹介しています。
このほかにも、コンテンツの多くが現在も視聴できます。これらのコンテンツは、「三鷹・星と宇宙の日2021 オンライン」特設サイトにて展開しています。ぜひ、三鷹キャンパスを訪問したつもりになってご覧ください。
関連リンク
文:石川直美(国立天文台 天文情報センター)