国立天文台 メールニュース
No.137(2014年10月9日発行)「三鷹・星と宇宙の日」開催、ほか
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.137 (2014年10月9日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- もくじ ■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹] ■国立天文台講演会「すばる望遠鏡、宇宙へのまなざし」 ■板垣さん、エリダヌス座方向にある銀河に超新星を発見 ----------------------------------------------------------- ■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹] 毎年秋に行っている国立天文台三鷹キャンパス (東京都三鷹市) の特別公開 「三鷹・星と宇宙の日」を、今年は10月24日、25日に開催します。 今年のメインテーマは「宇宙のフロンティアに挑むTMT」です。メインテー マに関連し、今年ハワイ島マウナケア山に建設が始まる口径30メートルの次世 代超大型望遠鏡TMTの計画をご紹介する講演会を開催します (25日)。そのほか にもさまざまなテーマのミニ講演会、ふだんは見学できない観測・実験施設の 公開、最新の研究成果の紹介など、多くの企画をご用意して皆様のご来場をお 待ちしています。 おもな公開内容 ・10月24日 (金) プレ公開 開催時間:14時から19時まで (入場は18時まで) 内容:一部の施設公開、ミニ講演会、質問コーナー、天体観望会 など ・10月25日 (土) 本公開 開催時間:10時から19時まで (入場は18時まで) 内容:メインテーマに関連する講演会、施設公開、研究紹介、ミニ講演会、 質問コーナー、スタンプラリー、天体観望会 など 詳しい公開内容は、ウェブサイト「三鷹・星と宇宙の日 2014 特設サイト」 にてご紹介します。 「三鷹・星と宇宙の日」は、自然科学研究機構 国立天文台、東京大学大学 院理学系研究科附属 天文学教育研究センター、総合研究大学院大学 物理科学 研究科 天文科学専攻の共催事業です。 ▽三鷹・星と宇宙の日 2014 特設サイト http://www.nao.ac.jp/open-day/2014/ ■国立天文台講演会「すばる望遠鏡、宇宙へのまなざし」 国立天文台講演会 (第4回 すばる望遠鏡公開講演会) 「すばる望遠鏡、宇宙 へのまなざし」を、来る11月15日に、仙台市天文台 (宮城県仙台市) を会場に 開催いたします。 ハワイ島マウナケア山に建設したすばる望遠鏡は、観測開始から15周年を迎 えました。この間、人類が観測した最も遠い銀河の記録を何度も塗り替え、ま た太陽系外の惑星の姿を直接捉えるなど、さまざまな成果をあげてきました。 そして今、国立天文台は口径30メートルという空前の巨大望遠鏡を建設する国 際共同プロジェクト、次世代超大型望遠鏡TMT計画を推進しています。 天文学が新たな時代を迎えようとしている今、講演会では、すばる望遠鏡と TMTでどんな宇宙の姿を見ることができるのか、ご紹介します。 開催概要 テーマ:すばる望遠鏡、宇宙へのまなざし 日時:2014年11月15日 (土) 13時20分から16時30分まで (開場13時) 会場:仙台市天文台 加藤・小坂ホール (宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32) 主催:自然科学研究機構 国立天文台 共催:東北大学大学院理学研究科、仙台市天文台 参加費:無料 その他:ご参加には事前のお申し込みが必要です (定員:200名、先着順) お申し込み開始は 10月16日 (木) より 内容 開会あいさつ 講演1:すばる望遠鏡の見た最新の宇宙 有本信雄 (国立天文台ハワイ観測所所長 教授) 講演2:銀河の誕生――すばる望遠鏡で観る宇宙の夜明け 山田 亨 (東北大学大学院理学研究科 教授) 講演3:宇宙の謎に挑む大型望遠鏡すばると、もっと大きな望遠鏡TMT 臼田知史 (国立天文台TMT推進室室長 教授) 講演内容、お申し込み方法等の詳細はウェブサイトをご覧ください。 多くの皆様のご参加をお待ちしています。 ▽国立天文台講演会・すばる望遠鏡公開講演会2014 「すばる望遠鏡、宇宙へのまなざし」開催のご案内 http://www.nao.ac.jp/news/notice/2014/20141115-naoj-lecture.html ■板垣さん、エリダヌス座方向にある銀河に超新星を発見 山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、2014年9月27日 (世 界時) の観測から、エリダヌス座方向にある NGC 1516A 銀河に16.5等の超新 星を発見しました。この発見は国際天文学連合電報中央局に報告され、この 超新星は「2014dm」と命名されました。この天体の発見日時と位置は次のとお り。 ・発見日時 2014年9月27.697日 = 9月27日16時44分 (世界時) ・発見位置 赤経 4時 8分 7.13秒 赤緯 -8度 49分 37.2秒 (2000年分点) 板垣さんによる超新星の発見は、今年に入ってから7個目、通算の発見数は 97個 (独立発見を含む) となりました。 ▽参照 CBET No. 3996 : SUPERNOVA 2014dm IN NGC 1516A = PSN J04080713-0849372 (2014 Sep 30) ▽日本人が発見した超新星一覧 http://www.nao.ac.jp/new-info/supernova.html _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2014年10月9日 _____________________________________________________________________