国立天文台 メールニュース
No.83 (2012年8月8日発行) 8月12日夜、ペルセウス座流星群が極大 8月14日未明の金星食、ほか
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.83 (2012年8月8日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 -------------------------------------------------- もくじ ■8月12日夜、ペルセウス座流星群が極大 ■8月14日未明の金星食 ■第3回国際科学映像祭開催 -------------------------------------------------- ■8月12日夜、ペルセウス座流星群が極大 毎年8月12日から13日頃を中心に、三大流星群の一つである「ペルセウス座 流星群」の出現が活発になります。今年のペルセウス座流星群の出現の極大は 8月12日の夜と予想されており、12日21時頃から翌13日明け方にかけて流星が 最も多く見られるでしょう。また、極大の前後数日間も多くの流星の出現が期 待できるでしょう。 8月12日の夜は真夜中頃に月の出となり、流星群の放射点が十分に高くなる時 間帯には多少の月明かりがありますが、それほど邪魔になりませんので、なる べく明け方まで観察を続けてみてください。観察の際には、月が視野に入らな いように注意してください。月明かりを避ければ、観察する方角によって見え る流星の数はそれほど変わりません。空のできるだけ広い範囲に注意を向けて 長い時間観察すると、それだけ流星を見る機会を増やすことができます。 国立天文台は、このペルセウス座流星群の観察結果を報告していただく「夏 の夜、流れ星を数えよう」キャンペーンを、8月10日夜から8月14日朝まで実施 します。キャンペーンページでは、詳しい観察方法等も紹介していますので、 ぜひご覧ください。 ▽「夏の夜、流れ星を数えよう」キャンペーン http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120810-perseid/ (パソコン用) http://naojcamp.nao.ac.jp/i/phenomena/20120810-perseid/ (携帯電話用) ▽ほしぞら情報 三大流星群 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/meteor-stream.html ■8月14日未明の金星食 未明の東の空には、明けの明星・金星が明るく輝いています。8月14日未明に は、この金星が細い月に隠される「金星食」という現象が、石垣島などの一部 を除く全国で見られます。 前回よい条件で見られた金星食は、1989年12月2日の夕方に起こったものでし た。2003年5月29日にも金星食がありましたが、昼間で空が明るかったために 観察しにくく、多くの人が楽しめる条件ではありませんでした。 金星が月の縁に隠れる潜入時刻、再び月の縁から見える出現時刻は、観察地 によって異なります。また、月の縁のどの位置に隠れどの位置から出現するか も、観察地による違いがあります。こういった情報の詳細については、ウェブ サイトをご覧ください。この珍しい現象をぜひ見逃さないようにしたいもので す。 また、この日は極大を1日過ぎたものの、ペルセウス座流星群の流星も多く観 察できるでしょうから、13日深夜から流星群を一緒に楽しむのもよいでしょう。 ▽2012年8月14日早朝に金星食 http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120814-lunar-occultation/index.html ▽ほしぞら情報 2012年8月 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2012/08.html ■第3回国際科学映像祭開催 今年も、科学映像を楽しむイベント「国際科学映像祭」を、8月1日から9月 30日までの61日間にわたり、全国各地の科学館、プラネタリウム館、シアター などの53会場で開催します。今年のテーマは「科学でつながる」。この国際科 学映像祭を通じて、人と人とのつながりや、人と科学のつながりを、改めて考 えてみませんか。 期間中、開催会場では、さまざまな科学映像が上映されるほか、「スタンプ ラリー」も一部を除く会場で開催しています。さらに、科学技術映像祭入選作 品の上映や映像クリエータのトークなどを行う「サイエンスフィルムカフェ& ワークショップ」、ドーム映像作品の上映や講演を行う「ドームフェスタ」と いった魅力あるイベントも予定しています。 詳細については、第3回国際科学映像祭のウェブサイトをご覧ください。 ▽第3回国際科学映像祭 http://image.sci-fest.net/ _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2012年8月8日 ウェブ:http://www.nao.ac.jp/mailnews/ _____________________________________________________________________