国立天文台 メールニュース

No.63 (2011年11月30日発行) 理科年表 平成24年版 刊行、ほか

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    国立天文台 メールニュース No.63  (2011年11月30日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報
 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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もくじ
■理科年表 平成24年版 刊行
■「皆既月食を観察しよう」キャンペーン
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■理科年表 平成24年版 刊行

 「理科年表」(国立天文台 編) は、暦、天文、気象、物理/化学、地学、
生物、環境の7部門からなる科学全般を網羅したデータブックです。その平成
24年版が刊行されました。
 平成24 (2012) 年は、国内では25年ぶりとなる金環日食が5月21日に、今回
を逃すと次は100年以上先となる金星日面経過が6月6日にあり、天文現象の当
たり年です。詳しくは暦部をご覧ください。
 天文部では、国際天文学連合 (IAU) や教科書でも推奨されている国際単位
系 (SI) (注) で数値を表すことにしました。トピックスでは「天文学上のお
もな発明発見と業績」の大改訂、「南極からの天文学」を採り上げています。
 さらに、気象部では平年値を10年ぶりに大改訂、物理/化学部では原子量関
連を大改訂しているほか、今年3月11日の東日本大震災を踏まえ、さまざまな
分野・視点から取り組んだ特集記事を、40ページ以上にわたって掲載していま
す。

 注:長さ、質量、時間、電流、熱力学温度、物質量、光度の7種の基本量に
   対する単位から構成される単位系で、あらゆる分野において広く世界的
   に使用されている。

 ▽理科年表オフィシャルサイト トピックス
  http://www.rikanenpyo.jp/


■「皆既月食を観察しよう」キャンペーン

 12月10日の夜、地球の影の中に月が完全に入り込む「皆既月食」が起こりま
す。今回は、部分食の始まりから終わりまでを日本全国で観察することができ
ます。このように条件のよい皆既月食が日本で見られるのは、2000年7月16日
以来のことです。
 国立天文台では、できるだけ多くの方に夜空を眺める機会を持っていただこ
うと、この月食を観察対象にした「皆既月食を観察しよう」キャンペーンを行
います。

 観察日 :12月10日 (土) の夜
 報告方法:パソコンもしくは携帯電話を使いキャンペーンページから報告
 報告内容:観察時刻ごとの月の色、観察方法、観察地など

 月食の経過や観察方法などを、キャンペーンページにて詳しく解説していま
すので、そちらを参考に観察してみてください。携帯電話からも参加可能です
ので、ぜひお気軽にご参加ください。
 キャンペーンページに記録用紙を用意いたしましたので、あらかじめ記録用
紙を印刷して、時刻ごとの観察結果を記録し、観察終了後にまとめてご報告く
ださい。
 参加者には、パソコンや携帯電話の壁紙画像のプレゼントもあります。
 たいへんよい機会ですので、この条件のよい皆既月食をぜひご覧ください。

 ▽「皆既月食を観察しよう」キャンペーン
  http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20111210/
  http://naojcamp.nao.ac.jp/i/phenomena/20111210/ (携帯電話用)


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2011年11月30日

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