国立天文台 メールニュース
No.18 (2010年11月4日発行) 天文学や宇宙について学べる大学の合同説明会開催、ほか
_____________________________________________________________________ 国立天文台 メールニュース No.18 (2010年11月4日発行) _____________________________________________________________________ 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- もくじ ■天文学や宇宙について学べる大学の合同説明会開催 ■貴重書展示:渋川春海と『天地明察』―II [三鷹] ■ハートレイ彗星にNASAの探査機が接近 ----------------------------------------------------------- ■天文学や宇宙について学べる大学の合同説明会開催 宇宙や天文について学んだり、研究したりすることができる大学は、全国に 数多くあります。将来、大学で宇宙や天文を学びたいと考えている高校生、中 学生を対象に、複数の大学や研究所のスタッフが出向いて具体的に学べる内容 や特色について紹介する合同説明会が開催されます。この説明会は、宇宙や天 文を学べる複数の大学が参加することが特徴です。ふだんは接する機会が少な い天文学者から直接説明を聞くことができるよい機会です。 「“宇宙 (天文) を学べる大学”合同説明会」関東版 日時:2010年11月21日 (日) 10:00-17:00 会場:日本科学未来館 3階 サイエンスライブラリ (東京都江東区青海2-3-6) 詳細:http://tenkyo.net/shibu/kanto/20101121/ ※国立天文台を基盤とする総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学 専攻も参加する予定です 「天文・宇宙が学べる大学」中国四国地区合同進学説明会 日時:2010年11月28日 (日) 13:30-17:00 会場:広島市こども文化科学館 (広島市中区基町5-83) 詳細:http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~matsu/setumeikai.html 興味ある皆様のご参加をお待ちしています。 また、他の地区でも同様の説明会を開催しています。 ▽天文教育普及研究会 http://www.tenkyo.net/ ■貴重書展示:渋川春海と『天地明察』―II [三鷹] 国立天文台図書室と暦計算室は、「国立天文台所蔵貴重書常設展示」を三鷹 キャンパス内で行っており、江戸幕府天文方が所蔵していた和漢書を中心に、 天文・暦・和算関係の貴重資料を展示しています。 第42回展示「渋川春海と『天地明察』」では、第31回 (平成22年度) 吉川英 治文学新人賞および2010年本屋大賞を受賞した冲方丁 (うぶかたとう) 氏の時 代小説『天地明察』に登場する資料の展示を行い、好評を博しました。 第43回も「渋川春海と『天地明察』―II」と題して、この作品の主人公であ る渋川春海にちなんだ資料を展示しています。展示期間は2011年3月31日まで、 会場は三鷹キャンパスの常時公開コース内にある天文台歴史館1階です。キャン パス内の他の施設見学と合わせてのご見学をお待ちしております。 ▽貴重資料展示室 (国立天文台図書室) http://library.nao.ac.jp/kichou/open/index.html ▽国立天文台 アストロ・トピックス (544) 「天地明察」ゆかりの貴重書、4月18日に現物を公開 http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000544.html ■ハートレイ彗星にNASAの探査機が接近 10月21日に地球に最接近したハートレイ彗星 (すいせい) (103P/Hartley) ですが、現在この彗星に、NASA (アメリカ航空宇宙局) の「EPOXI (エポキシ) 探査」 (注) の探査機が接近中です。2007年から始まったこの探査の一つとし て、今回はハートレイ彗星に接近し詳細な観測を行うことになっています。 探査機は、11月4日23時ころ (日本時) に彗星核に最接近する予定で、約700 キロメートルまで近づき、非常に高い解像度で彗星本体を撮影します。いった いどのような姿を見せてくれるのか、たいへん楽しみです。 なお、ハートレイ彗星は、現在深夜から明け方の空で観察できます。地球か らも太陽からも遠ざかり始め、明るさは若干暗くなった模様ですが、空の暗い 場所では双眼鏡を使って、また市街地でも双眼鏡や望遠鏡を使うことで見るこ とができそうです。 国立天文台では、11月15日朝まで「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」 キャンペーンを引き続き実施中です。キャンペーンのウェブページを参考に、 探査機が接近中のこの彗星の姿を実際にご覧になってはいかがでしょうか。 注:2005年7月にテンペル彗星 (9P/Tempel) の彗星核にインパクター (衝突 体) を衝突させた「ディープ・インパクト探査」の探査機をそのまま使 用し、2007年から新たに名称を変えた探査。 ▽EPOXI Mission (NASA) (英語) http://epoxi.umd.edu/ ▽「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーン http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101014/ ▽同キャンペーン携帯電話用ページ http://naojcamp.nao.ac.jp/i/phenomena/20101014/ _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2010年11月4日 _____________________________________________________________________