質問5-9
2013年2月16日に接近する小惑星 2012 DA14とは?
概要
小惑星 2012 DA14は近地球型小惑星のひとつです。2012年2月23日、スペインのラ・サグラ天文台で発見されました。この小惑星の直径は45メートル、質量は13万トンと推定され、地球と似た軌道で太陽を回っています。
地球への接近
地球へ最も近づくのは2013年2月16日午前4時24分頃(日本時間)で、スマトラ島近傍の西インド洋上空、約27700キロメートルになります。
小惑星 2012 DA14の軌道は精度よく求められています。軌道の誤差を考えても、地表から27650キロメートルより地球には近くなることはありません。
見え方
2013年2月16日(日本時間)に地球に最接近し、最大7等級まで明るくなると考えられています。
日本では2013年2月16日午前3時30分から午前4時前後に南西の空に見え始め、北へ移動します。およそ1分間に満月2個分ほどの速度で、ゆっくりと移動する様子を観察できるでしょう。その後、午前5時前後に薄明がはじまって空が明るくなり、次第に見えなります。
なお、各地の日の出日の入り時刻については、暦計算室のサイト で調べることができます。
最も明るいときで7等級という予想のため、暗すぎて肉眼で観察するのは不可能です。双眼鏡や視野の広い望遠鏡を使うと観察しやすいでしょう。それでも、都市部などの空の明るいところでは観察できないかもしれません。
関連リンク
- 国立天文台が撮影した小惑星 2012 DA14 の画像
- 日本スペースガード協会 | アポロ型特異小惑星2012 DA14の接近 :日本スペースガード協会とは、地球に衝突する可能性のある小惑星などの発見と監視を行っている団体です
- HEAVENS ABOVE :指定観測地での 小惑星 2012 DA14 の位置を星図上に示すサイト
- NASA - Asteroid 2012 DA14 – Earth Flyby Reality Check(英語) :小惑星 2012 DA14 についてのよくある質問と回答(NASA)
- Near-Earth Asteroid 2012 DA14 to Miss Earth on February 15, 2013 (英語) :小惑星 2012 DA14 の地球接近時の軌道図
- Minor Planet Center | Closest Approaches to the Earth by Minor Planets(英語) :これまで地球に接近した小惑星のリスト