東京の星空・カレンダー・惑星（2024年9月）

概要

9月は8日に衝（しょう）となる土星に注目しましょう。衝の頃の惑星は、一晩中空に見えています。そして、土星と月が見かけ上最接近する日が17日、この日は中秋の名月です。ここ数年は、中秋の名月と満月が同じ日でしたが、今年は翌日が満月です。また、夜遅くに東の空から木星と火星も昇ってきます。明け方まで、夜空には土星、木星、火星の3惑星が見えています。

東京の星空

カレンダー（9月）

2日	天王星が留
3日	新月
5日	水星が西方最大離角
7日	白露（太陽黄経165度）
8日	土星が衝
11日	上弦
16日	敬老の日
17日	中秋の名月
18日	満月 / 部分月食（日本では見られない） 参照：月食各地予報
19日	彼岸の入り
21日	海王星が衝
22日	秋分の日 / 秋分（太陽黄経180度）
23日	休日
25日	下弦

惑星

水星

日の出前の東の空で高度を上げ、5日に西方最大離角となります。東京では9月3日から9日まで日の出30分前の高度が10度を超え、見つけやすくなります。9月3日から9日までの明るさは0.1等からマイナス0.7等。中旬以降は徐々に高度を下げ、観察が難しくなります。

金星

日の入り後の西から南西の低空に見えます。明るさはマイナス3.9等。

火星

おうし座を東に移動し、上旬にはふたご座に移ります（順行）。真夜中の頃に東の空に昇り、日の出前には東の空の高いところに見えます。明るさは0.7等から0.5等。

木星

おうし座を東に移動しています（順行）。夜半前に東の空に昇り、日の出前の南東から南の空高く見えます。明るさはマイナス2.3等からマイナス2.5等。

土星

みずがめ座を西に移動しています（逆行）。8日に衝（しょう）となり、見頃となります。真夜中の南から南西の空に見えます。明るさは0.6等から0.7等。

（参照）暦計算室ウェブサイト：「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子（惑星や星座の見え方）を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。