ほしぞら情報2023年5月

東京の星空・カレンダー・惑星(2023年5月)

概要

春の星座たちが宵の空でよく見える時期になりました。春の大曲線、春の大三角を使って春の星座を探してみましょう。

日付が5月6日に変わった頃から日の出前にかけて、月が地球の淡い影(半影)に隠される「半影月食」が起こります。半影月食は、月が地球の濃い影(本影)に隠される月食とは異なり、月がわずかに暗くなったと感じる程度のものです。今回の半影月食では月が本影に近いところまで入り込みますので、食の最大の頃には月の本影に近い側が暗くなるのが、はっきりわかるかもしれません。食の最大は、5月6日2時23分です。詳しくは、暦計算室の「月食各地予報 」で調べることができます。

13日と14日の日の出前には、南東の低空に見える土星に下弦を過ぎた月が近づきます。また、23日から25日の日の入り後には、西の空に見える金星と火星に月が近づきます。

東京の星空

東京の星空(2023年5月中旬21時頃)
画像::中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(5月)

2日八十八夜 / 水星が内合
3日憲法記念日
4日みどりの日
5日こどもの日
6日立夏(太陽黄経45度) / 満月 / 半影月食 参照:月食各地予報
7日0時頃、みずがめ座η(エータ)流星群が極大(見頃は5~8日の未明。1時間に5個程度。月の条件は悪い)
10日天王星が合
12日下弦
14日水星が留
20日新月
21日小満(太陽黄経60度)
28日上弦
29日水星が西方最大離角

流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星
2日に内合となり、以後は日の出前の東の低空に位置します。下旬になると少し高度を上げ、29日に西方最大離角となりますが、日の出30分前の高度は10度にも満たず、観察は難しいでしょう。
金星
日の入り後の西の空に見えます。明るさはマイナス4.1等からマイナス4.4等。
火星
月初はふたご座を東に移動し、中旬にはかに座に移ります(順行)。宵の西の空に見え、明るさは1.3等から1.5等。
木星
月初はうお座を東に移動し、下旬にはおひつじ座に移ります(順行)。月初は見かけの位置が太陽に近く観察は難しいですが、徐々に高度を上げ、月末には日の出前の東の低空に位置するようになります。明るさはマイナス2.1等。
土星
みずがめ座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東の空に見え、明るさは0.9等。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

このページをシェアする