東京の星空・カレンダー・惑星(2022年2月)
概要
明るい星の多い冬の星座たちが、日の入り後、暗くなって間もない空を彩っています。夜が更けると、しし座や北斗七星など、春の星たちが東の空を占めるようになります。
夕方の西の低空に木星が見えます。未明の東の空には、13日に最大光度となる明るい金星と、そのそばに火星が見えます。
2月3日、細い月が夕方の空で木星に接近します。月は27日、28日には明け方の空に移動し、金星と火星に接近します。また2月は、見る機会の少ないりゅうこつ座のカノープスを見るのに良い時期です。短い時間だけ南の空の低い位置に現れるカノープスを探してみましょう。
東京の星空

カレンダー(2月)
1日 | 新月 |
3日 | 節分 |
4日 | 立春(太陽黄経315度)/水星が留 |
5日 | 土星が合 |
8日 | 上弦 |
11日 | 建国記念の日 |
13日 | 金星が最大光度 |
17日 | 満月/水星が西方最大離角 |
19日 | 雨水(太陽黄経330度) |
23日 | 天皇誕生日 |
24日 | 下弦 |
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置しています。17日に西方最大離角となりますが、日の出30分前の高度は10度もなく、観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の出前の南東の低空に見えています。13日に最大光度となり、このころは昼間の青空の中でも金星を見つけやすくなります。最大光度前後の金星の明るさはマイナス4.9等。
- 火星
- いて座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東の低空に見え、明るさは、1.4等から1.3等。
- 木星
- みずがめ座を東に移動しています(順行)。日の入り後の西の低空に位置しています。中旬以降は見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
- 土星
- やぎ座を東に移動しています(順行)。月初は日の入り後の西の低空に位置していますが、5日に合となり、以後は日の出前の南東の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。