月が土星、木星に接近(2021年10月)

10月の夜の早い頃、南の空に、秋の星座を背景に土星と木星が並んでいるのが見えます。0.5等前後の比較的穏やかな輝きの土星とマイナス2.5等前後で強く輝く木星は、コントラストがあり目を引きます。
10月14日から15日にかけて、この2つの惑星に月が近づきます。14日の19時頃に観察をすると、前日に上弦を迎えた月は土星の左下にあります。そして、翌日の15日には、月はやや太くなって木星の下まで移動します。
木星は近くに月があってもはっきり見えますが、土星はそれよりはずいぶん見つけづらいでしょう。月が近づくことで、木星と土星の明るさの違いが際立ちます。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。